2010-01-01から1年間の記事一覧
去年初めて読んで大好きになった『ツバメ号とアマゾン号』のシリーズ。 今年は岩波少年文庫でシリーズ刊行となり、とてもうれしく思っています。 物語の設定はあれから1年後の夏! 「アホイ!」というナンシイの挨拶に読者も物語に再び迎えられた気分になり…
子育てをしていると楽しいことも多いけれど難しさも感じ反省すること多々ある日々。 叱るというより気分や感情で怒っているような気がしてよくないと思ったり、片手間で話を聞き、一緒に遊んでいても心ここにあらずの自分にハッとしたり。 行動範囲が広がっ…
以前出版された単行本『子どもこんだて』『子どもレシピ』『子ども元気レシピ』をまとめて改定文庫化したものだそう。朝・昼・晩の一週間+おやつのレシピ、みそ汁のバリエーション、漬け物、季節のおかず、豆、海藻の常備食レシピ、おやつのおすすめ表など…
(485) 日本語学校の教師の日常が描かれた漫画エッセイ。 さらっと読めます。 お見舞いのマナーのところでは思わず笑ってしまいました。 日本人の自分でも知らなかったことも多々あり楽しめました。 テストで○が正解の意味だと当たり前のように思っていまし…
600ページちょっとある長編だったので読むのに時間がかかりましたが、楽しめました。 スペインの作家を読んだのは初めてでしたが、職場環境や夫婦の関係、都会と田舎暮らしの落差など日本とも通じる部分がありすんなり入っていけました。 物語の中でたくさん…
ずっと気になっていたジョーン・バウアー作品、とてもよかった! 主人公は高校生のジェナ・ボーラー。 靴店でアルバイトをしているジェナは靴を売る才能を老婦人の社長に見込まれます。 運転免許を取ったばかりなのに運転手に抜擢されてびっくり。 シカゴか…
2004年のドイツ児童文学賞にノミネートされた他、数々の賞を受賞している作品です。 550ページ近くある分厚さに最初は圧倒されましたが、読み始めると一気に惹きこまれていきました。 モンフィール王国の皇太子フロリーンが罠にはめられ、捕らわれの身となる…
2009年に出版された児玉清さんと25人の作家の対談集です。 児玉清さんの読書家っぷりが文章のあちこちから伝わってきてただただ尊敬・・・ 残念だったのは対談が一人8ページくらいと短くあっという間だったこと。 たくさんの対談が読めるのはうれしいけれど…
(480) 特集は自分史上最強の恋愛小説。最近あまり恋愛小説を読まないので興味はイマイチ(笑) 読み切り小説では大島真寿美さんの「甘い記憶」が印象に残りました。石田衣良さん、島本理生さん、川本三郎さんのブックガイドにも気になるものがいくつか。 …
児玉清さんが絶賛していたので気になっていた作品。面白かった! 全世界で800万部を突破し、本国のスウェーデンでは人口約900万人にもかかわらず290万部以上を売り上げる大ベストセラーというだけありました。 上巻のカバー紹介文からあらすじを・・・月刊誌…
特集はわたしたちのスポーツ人生。江國香織さん、酒井順子さん、森見登美彦さんなど、スポーツに縁遠そうな(ごめんなさい)イメージの方々の文章が掲載されていて興味深かったです。 近藤史恵さんの「老ビプネンの腹の中」は『サクリファイス』の番外編のよ…
梓崎優(しざき ゆう)さんと読むそう。2008年、短編「砂漠を走る船の道」で第5回ミステリーズ!新人賞を受賞。 受賞作を第1話に据え連作化した本書が単行本デビューとのこと。 サハラ砂漠、スペイン、ロシア、アマゾン、東ティモール・・・雑誌の取材で世…
この作品が書かれたのは1885年、著者が50歳の時です。 最初『トム・ソーヤの冒険』の続編のつもりで書き始められたそう。 父親のところから逃げ出したハックは思いがけず黒人の逃亡奴隷ジムと筏の旅をすることになります。一緒に旅を続けていくうちにジムは…
2010年に出版された子育て歌集です。 雑誌「エデュー」に掲載されたものをまとめたものだそう。 以前読んだ『プーさんの鼻』に収録されていた短歌もありましたが、俵さんの詳しい解説つきなのでより深く味わえました。 特に印象に残った短歌を5つあげておき…
最近母から話を聞いたり、雑誌やテレビなどでお話を見聞きして興味を持っていた細谷亮太さん。 ちょうど幼稚園のお知らせで講演会があると知り参加してきました。 『婦人の友』愛読者会主催ということで託児もあり安心して講演を聞くことができました。 細谷…
三年間失踪中の夫がある夜ふいに帰ってくる。 ただしその身は遠い水底で蟹に喰われたという。 妻は、彼とともに死後の軌跡をさかのぼる旅に出る。 彼岸と此岸をたゆたいつつ、 永久に失われたものへなお手を差し延べる 愛のつよさがあまりに切なく、心が震え…
「守り人」シリーズや『獣の奏者』、『狐笛のかなた』に登場する美味しそうな料理の数々を再現した写真入りのレシピ集。 上橋さんの書き下ろしエッセイもついていてファンにはたまらない本だと思います。 読者が最も食べたいと思うメニュー、ノギ屋の弁当風…
赤木かん子さんを招いての学校図書館の勉強会があると知り、行ってきました。 先生や司書、読み聞かせサークル、図書館ボランティアの方など45人くらいの方が参加されていたようです。時間になり、かん子さんがピンク色の髪で登場! 読書力アップ!学校図書館…
(470) 2010年本屋大賞を第1位&吉川英治文学新人賞受賞作です。 読み始めてすぐ面白い!と思うことは珍しいのですが、これはまさにそんな作品でした。 囲碁や算術についてはよく分からないものの物語の面白さに助けられ夢中になって楽しめました。主人公…
バンクーバーオリンピックは終わってしまいましたが、フィギュアスケート熱はまだまだ冷めそうにありません。本書は2007年に書かれたもの。 主にトリノオリンピックのことが書かれていましたが、フィギュアスケートの舞台裏が分かりとても面白かったです。 …
2005年に出版された歌集。 8年半ぶりに出されたものだそうです。子ども、家族、恋人のことを詠った短歌344首が収められています。 子育て中なので子どもについての作品が共感できました。 特に印象に残った短歌を5つ選んでみました。 新生児ふかふか眠る焼…
引き出しの中の家 (ノベルズ・エクスプレス)作者: 朽木祥,金子恵出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2010/03/02メディア: 単行本 クリック: 24回この商品を含むブログ (9件) を見る
花明かり、なんて素敵な存在なんでしょう♪ 読んでいて『床下の小人たち』や「コロボックルシリーズ」を想像しました。 「アリスのドア」「チューリップの樹」なんて童心に戻った気分でわくわくしてしまいます。 すごく好きな物語になりました。 物語はもちろ…
特集は「誰もがすなる日記」 興味深かったのは角田光代・川上弘美・山本文緒さんの鼎談「作家が日記をつける時」 角田さんと山本さん対川上さんという感じにも読め面白かったです。 それぞれの話しぶりと小説の世界はつながっているように感じました。 角田…
シェイクスピアの『リチャード三世』の印象が強烈だったので、その真逆をいく本書はとても楽しめました。 主人公は捜査中マンホールに落ち入院生活を送っているグラント警部。 寝たきりで退屈を持て余している彼は友人の女優が持ってきた肖像画の一枚に目を…
シェイクスピア作品は『ロミオとジュリエット』『ハムレット』『マクベス』など耳にしたことがあるものの、ちゃんと読んだことは初めてかも。 次に読む『時の娘』ジョセフィン・テイ著にリチャード三世のことが出てくると聞き、予習のために読みました。 借…
<ベッキーさん>シリーズ第3弾。 「不在の父」「獅子と地下鉄」「鷺と雪」どれもよかったです。 ベッキーさんとの出会いから早三年以上、言葉には出さない部分も多いけれどお互いをよく分かっているなと思いました。 英子の危機を救う場面はヒヤリとしまし…
<ベッキーさん>シリーズ第2弾。前巻から1年後、英子の周りではまだそんなに感じられないものの、時代の暗さが着実に増してきています。 「幻の橋」「想夫恋」「玻璃の天」を収録。 読み進むにつれて謎だったベッキーさんの過去が少しずつ明らかになって…
『街の灯』『玻璃の天』『鷺と雪』で完結した三部作の第一作目です。舞台は昭和初期の東京。 帝都という言葉が何度も登場しますが、この響きだけで昭和の香りがします。 主人公の花村英子は上流家庭に生まれたお嬢様で贅沢な暮らしをしています。 英子はもち…
(460) 茨木のり子さんが亡くなった後、出版された詩集。 最愛の夫・三浦安信さんが亡くなった1975年から書きためていた詩が三十九篇収められています。生前に出版されなかったのは一種のラブレターのようなものなので、ちょっと照れくさいのだという答えだ…
>日ぐれまえの、空気の色までちがってくるような、ふしぎな時間。 「すずめいろどき」という言葉は初めて聞きました。朽木さんの「かはたれ」の言葉もそうですが、日本語って繊細で素敵な表現がたくさんありますね。 バイオリンを習っている主人公のわたし…