2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧
(188) 湯本さんの作品は生と死、老人と子どもがテーマになっているものが多い気がします。 これもそんな1冊ですが、主人公の僕よりも母と祖父の親子関係に重点がおいてある感じでした。爪きりの絵が表紙にあり、印象的です。>母は夜更けに爪を切った。て…
(187) 堀江敏幸さんはこの『熊の敷石』で第124回芥川賞を受賞したそうです。 本には表題作と「砂売りが通る」「城址にて」が収められています。どれもよかったのですが、「熊の敷石」が一番印象に残りました。 主人公はなんとなく堀江さんをイメージしてし…
(186) 13歳当時に書いたデビュー作だそうです。 J・R・Rトールキンの『指輪物語』やミヒャエル・エンデの『はてしない物語』、フィリップ・プルマンの『ライラの冒険シリーズ』を愛読していた彼女。 なんとなくそれらの影響が感じられるなと思う箇所も…
(185) 母から借りて読みました。楽しみにしていた初堀江さんです! 本の装丁も素敵だし、派手さはないんだけれど(むしろ地味)印象に残りました。静かで落ち着いた雰囲気の文章、しみじみと味わっていたい感じです。 最近急いで読む習慣がついていたので…
スペース (創元クライム・クラブ)作者: 加納朋子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2004/05/31メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (75件) を見る
(184) 『ななつのこ』『魔法飛行』に続く、駒子シリーズ3作目です。 二つの恋愛物語になるのかな。 瀬尾さんと駒子の淡い恋が少し進展したような感じです。 今回も手紙の謎を解く話ですが、その手紙がとっても長い。 読者も一緒に読みながら謎を解いてい…
(183) 空想癖がある金持ちの男が作家の作られた物語を読むよりも市井の人達の実際あった不思議な体験を聞きたいと、新聞や雑誌で語り女を募集して話を聞くという物語。17人の女性が登場して話をしていくのですが、それぞれかなり独特で不気味なのもあり、…
(182) まず特徴ある表紙が目に飛び込んできます。 異国風の少女が二人。双子みたいにそっくりです。 夢見るようなトロ〜ンとした、うっとりした大きな目が印象に残ります。 一人の子は手に水色の石のようなものを持っています。 最後まで読むとこの絵が本…