2009-01-01から1年間の記事一覧
【2009年】①私のベスト5『獣の奏者』シリーズ 上橋菜穂子著 『心と響き合う読書案内』小川洋子著 『精霊たちの家』イサベル・アジェンデ著 『風の靴』朽木祥著 『ツバメ号とアマゾン号』 アーサー・ランサム著 今年はベスト5にしました。 順位をつけません…
読んだことがない独特な雰囲気がありました。面白い!コブという小さい町に自転車でやってきた料理人のコンラッド。 ヒル家に雇われることになった彼の料理の腕と知識は一流で、あれよあれよという間に実権を握ってしまいます。 途中からは立場が逆転してし…
特集が酒井駒子さん! 図書館で借りて読みました。 おまけにはポストカードブックもついているので購入すればよかったかも。 初めて絵を目にした当時は寂しそうな子どもの表情が好きになれなかったのが本音でした。 でも強い印象がずっと残って忘れられなか…
以前図書館で予約していたのですが、順番が回ってきたものの結局全然読めず。 再度予約して長く待っていたのでした。 震災で孤児になった花を引き取った親戚の淳悟。 この二人の関係を軸に現在から過去へと物語が巻き戻されていきます。 語り手が章ごとに花→…
カレル・チャペックさんは名前だけは耳にしたことがあったのですが、多才な方なんですね。 劇作家であり小説家、エッセイ、旅行記、童話の方面で幅広い活動をされていたそうですが、本書は園芸に関する内容。 園芸家が1年間にすべきことが各月ごとにユーモ…
どこかで耳にしたことがあるタイトルだと思って調べてみたら、「命短し恋せよ乙女」をもじったものだったんですね。ずっと興味があった作家、森見登美彦さん。 これまでは雑誌の短編を読んだくらいなので、今回が初めての小説でした。 >独特の文体と奇想に…
池澤夏樹=個人編集 世界文学全集の一冊、初めて手に取りました。 ずっと読みたいと思っていたシリーズなので楽しみにしていました。 最初は分厚さに恐れおののいていたものの(笑)読み始めると長さも気にならない面白さ。 ゆっくり味わいながら読み進めま…
蜂飼耳(はちかい・みみ)さんは名前のインパクトもそうですが、自分と同世代ということもありずっと気になっていました。 詩も小説も書かれているので少しずつ手に取っていきたいと思っています。 かわいらしく優しい色使いの絵が素敵です。 どちらがのろの…
図書館でずいぶん前に予約していたものです。 やっと順番が回ってきました。 最近出た新刊『男おひとりさま道』も気になるところです。 著者によると80歳以上になると、女性の83%に配偶者がいないとのこと。 私は夫や子どもがいるから今はおひとりさまでは…
タイトルがまず謎だしチェスの物語と耳にしていたので読み始めるまでは不安でしたが、やっぱり小川ワールド。 死の影が見え隠れする中、ひっそりとした静けさに満ちじんわりと心に沁みてくる物語でした。 なんとなく『博士の愛した数式』にもつながる雰囲気…
(420) ほぼ1年遅れで追いかけていますが、季節が合っているからまあいいか(笑) 今回の特集は「犬と猫と文学と」 小説、エッセイ、ブックガイドなど盛りだくさんの内容でした。 私はあまり犬好き、猫好きじゃないのですが、好きな方はかなり共感して読め…
以前読んだ「叱らない」子育てより、今回のは対象年齢が上。 小学生以上の親向けという印象でした。親力とは親の教育力(子供を育て、包み、伸ばす親の総合力)であり、親のちょっとした工夫しだいで子どもは楽しみながら勉強することができると著者は言いま…
なるべくネタバレしないよう心がけていますが、まっさらな気持ちで作品を手に取りたい方は読まない方がいいかもしれません。 <闘蛇編><王獣編>が「人と獣」の物語であるとすれば、<探究編><完結編>は、「人々と獣たちの歴史の物語」なのかもしれませ…
新刊が発売されたことをきっかけにほぼ2年ぶりの再読になりました。 前回の感想はコチラ。 http://d.hatena.ne.jp/lovelyplace923/20070707 http://d.hatena.ne.jp/lovelyplace923/20070713この時から続きが読みたいと書いてましたね。 私以外にも多くの読…
まず著者のペンネームがユニーク、親野智可等(おやのちから)さんと読みます。 23年間公立小学校の教師をされていたそうで、2003年からは無料メールマガジン「親力で決まる子供の将来」http://www.oyaryoku.jp/を発行されています。HPには著者が考案した楽…
予防接種について書かれてある本を読むようになったのは最近だし、まだまだ知識は少ないですがこれは読んでよかった!新型インフルエンザの流行している現在。 ワクチン接種を奨めるのはもちろん輸入してまで確保しようとしている日本。 この本はタイトルで…
『昨日のように遠い日』で著者の「謎」を読みすっかり魅了されてしまったので、これを機にもっと作品を読みたいと思っていました。 ウォルター・デ・ラ・メアは1873年生まれ。 イギリスを代表する詩人での一人であり物語作家です。 私より100年以上前に誕生…
三部作ラスト、まさにしてやられた感じです。 大きなどんでん返しがありそうだと覚悟はしていたんですが、これまで読んできた2作はなんだったんだろう?っていうくらい明かされた結末は私の想像を超えていました。あまりにも騙され続けてしまったので、この…
(410) 『悪童日記』の続編となる本書。 双子の兄弟のうち一方は国境を越え、他方は故国にとどまるという場面で終わっていたのですが、この巻では残ったリュカ(LUCAS)が語り手となり物語が続いていきます。 淡々とした印象は変わらず読みやすいもの…
毎年読もう読もうと思いながら数年経ってしまっていたこの作品。 今年こそは!とやっと重い腰をあげることができました。 『悪童日記』『ふたりの証拠』『第三の嘘』の三部作、じっくり読んでいこうと思っています。 まず『悪童日記』、想像していた以上に読…
老婦人になってから読書に目覚めたエリザベス二世の物語という設定がまず面白いです。 表紙も素敵♪年を取ってから読書に夢中になってしまった女王様。 次第に公務に支障が出るほどのめり込むようになり、周囲はやきもき。 服装にも気を遣わなくなったためア…
このシリーズには前から興味があったのですが、地味な感じ&分厚さに気力を阻まれ、全12巻もあるというのに恐れおののいて(笑)読むのが今になってしまいました。 一言でいえば、あ〜楽しかった! 夏は過ぎてしまったけれど、ゆっくりゆっくり読みました。 …
ミープ・ヒースさん・・・隠れ家で暮らすアンネ達を支援し続け、連行された後も危険をおして隠れ家に行き日記を救った人物。以前読んだ小川洋子さんの本でもミープさんについて書かれている部分が特に印象に残っていました。アリスン・レスリー・ゴールドさ…
編者の柴田元幸さんが選んだ13の作品(8人の作家)と特別付録にアメリカ新聞漫画が収められています。 私がこれまで読んだことのある作者はレベッカ・ブラウンのみでしたが、十分堪能できました。 >いまさら子どもの無垢だの純真さだのを謳い上げた作品を…
雨ふる本屋 (単行本図書)作者: 日向理恵子,吉田尚令出版社/メーカー: 童心社発売日: 2008/11/20メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (14件) を見る
本好きの気持ちをくすぐるタイトルです。 本屋とついているとつい読みたくなってしまう私(笑)雨宿りをするために立ち寄った図書館でカタツムリを追いかけて行くうちに不思議な本屋(雨ふる本屋)に迷い込んでしまったルウ子。 最近は病気がちな妹のサラに…
広重や北斎に会いにゴッホの幽霊がはるばる鎖国中の日本へ来るなんて(笑) 調べてみたらゴッホの亡くなったのは広重や北斎より後。 幽霊になって過去に戻ってきたということになるのかな? 突拍子もない設定なのに面白かったです。 語り手である広重の弟子…
母に薦められて読みました。 以前感想をUPした『女性の品格』と同じく読みやすかったです。 子どもの成長につれて親子の関係も変わっていかなければならないこと、どうしていくべきかが具体的な例を交えて書かれていて参考になりました。 第一章 生命を育…
毎年夏になったら読みたい、読もうと思っていた作品。 やっと読めました。 時は1970年、共同事業をしていた親友と恋人に裏切られて失意のどん底にいたダニエル。 仕事も失い、大切な発明も騙し取られ、酒に溺れる日々・・・ 冷凍睡眠で30年後の2000年にタイ…
(400) 1995年8月に発売された本書。>一番最初に言葉で自分を表現したのは、日記だった。その方法を教えてくれたのが『アンネの日記』なのだ。>けれどわたしが本当に知りたいのは、一人の人間が死ぬ、殺される、ということについてだ。歴史や国家や民族…
アンネの日記、学校で習ったような記憶がうっすらあるくらいで通して読んだのは初めて。 日記が2種類存在していたこと(自分用と、公表を期して清書したもの)も初めて知りました。何度も手に取ろうとはしたんですが、日記が延々続くのが退屈だったのでしょ…