はぴの本棚

2003年からの読書日記

叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)作者: 梓崎優出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2010/02/24メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 203回この商品を含むブログ (111件) を見る

梓崎優(しざき ゆう)さんと読むそう。

2008年、短編「砂漠を走る船の道」で第5回ミステリーズ!新人賞を受賞。
受賞作を第1話に据え連作化した本書が単行本デビューとのこと。


サハラ砂漠、スペイン、ロシア、アマゾン、東ティモール・・・雑誌の取材で世界各地を旅する斉木が主人公ということもあり、本を読みながら同行している気分を味わえました。

それぞれの地域の風景描写が魅力的なのはもちろん文章の持つ雰囲気が素敵で惹かれました。



好みは「白い巨人」ですが、「叫び」には圧倒されグイグイ読まされてしまった感じです。
そして最後の「祈り」でそうきたか・・・と。

巧い!の一言。
ミステリ小説はあまり読まない私ですが十分楽しめました。


>ミステリの技巧とロマンティックな文章力を併せ持つ、注目の大型新人
と言われるだけのことはありますね。


これからどんどん進化していきそうな作家さん、次作がとても楽しみです。