2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧
『街の灯』『玻璃の天』『鷺と雪』で完結した三部作の第一作目です。舞台は昭和初期の東京。 帝都という言葉が何度も登場しますが、この響きだけで昭和の香りがします。 主人公の花村英子は上流家庭に生まれたお嬢様で贅沢な暮らしをしています。 英子はもち…
(460) 茨木のり子さんが亡くなった後、出版された詩集。 最愛の夫・三浦安信さんが亡くなった1975年から書きためていた詩が三十九篇収められています。生前に出版されなかったのは一種のラブレターのようなものなので、ちょっと照れくさいのだという答えだ…
>日ぐれまえの、空気の色までちがってくるような、ふしぎな時間。 「すずめいろどき」という言葉は初めて聞きました。朽木さんの「かはたれ」の言葉もそうですが、日本語って繊細で素敵な表現がたくさんありますね。 バイオリンを習っている主人公のわたし…
先日読んだ梨木香歩さんの『「秘密の花園」ノート』で紹介されていたのが岩波少年文庫だったので借りたのですが、図書館にあったのは吉田勝江訳。 一つ古い1958年に出版された岩波少年文庫でした。 西村書店版と比べるとより内容も詳しめ、同じ作品でも訳や…
草野たきさんの作品はだいぶ前に『ハーフ』を読んで以来でしたが、やっぱり好きだと実感。 でも好きな反面、読んでいてすごく痛いです。全く一緒ではなくても自分の子どもの頃を思い出させるからでしょうか? そして母親になった自分が子どもに主人公達のよ…
思いっ切り読む時期をはずしてますが(笑)積読消化するために頑張ってます。 特集は「夏休みには、読書を!」宮部みゆきさんのエッセイ、いしいしんじ、あさのあつこ、野崎歓、宮下奈都、千野帽子さんのブックガイドを掲載。 もう一つの特集は「鉄道にノル…
久々に柏葉幸子さんの作品を読みました。 本屋や図書館が舞台になった本ってつい惹かれて手に取ってしまいます。 山本容子さんの絵も素敵♪ 四方山市立図書館下町別館の司書になった桃さんが不思議なできごとに巻き込まれてしまうという物語。 「つづきを知り…
母に借りました。 日野原重明さんの本は実家にたくさんあるんですが、表紙の穏やかな笑顔に惹かれてこれに決定(笑) 本書は『いのちのバトン-97歳のぼくから君たちへ』の刊行記念講演の内容を基に大幅加筆修正し構成したものだそう。 講演収録CDもついて…
梨木香歩さんが書いた本書が出ると知ったのをきっかけに『秘密の花園』(西村書店版)を手に取ったんですが、すごく素敵な物語で感動! あらすじをなんとなく知っているだけだった物語を味わうことができました。 子どもの頃、読んでいればよかった・・・と…