2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧
前作の『かはたれ』から4年後。 河童の八寸は不知という河童を連れ戻す命を受け、再び人間界にやってきます。 不知は月読みの一族で賢く聡明で霊力の強い河童の最後の生き残り。 人間と親しくなったことがきっかけで河童の世界から去り、学校のプールに住み…
先日読んだ朽木祥さんの『風の靴』がとてもよかったので、別の作品も借りてみました。 河童が主人公というのがまずユニークだし、珍しい。 河童というとちょっと不気味な印象がありますが、この物語に登場する子河童の八寸はとてもかわいらしいんです。 私に…
初皆川博子さん。 幻想的な雰囲気の物語にいつの間にか絡め取られてしまった感じでした。 舞台は戦時中のミッションスクール。図書室の本にまぎれて置かれていた蔓薔薇模様の美しいノート、そこには『倒立する塔の殺人』とタイトルだけ書かれています。 その…
朽木祥さんはずっと気になっていましたが手に取ったのはこれが初。 夏にぴったりのいい時期に読むことができました。 私は大人になって出合ったけれど、主人公くらいの年齢の子ども達にこそぜひ読んで欲しい物語です。 簡単なあらすじを説明すると、主人公の…
予約の順番が思ったより早く回ってきました。 梨木さんの小説、やっぱり好きです。読み始めてすぐ『家守綺譚』の時代に近い雰囲気を感じました。 そして「水辺」「穴」など湿度のある独特の感じは『沼地のある森を抜けて』にもつながるものがあるような・・…
ついに最終巻! 著者が鍵をかけて金庫にしまっておいた最後の部分はこれだったんですね。 内容はもちろん、再読しながらここまで読んできた自分へのご褒美を込めて星5つです。 2月から休み休み始めた長い再読の旅もようやく終わり、ハリー・ポッターを十分…