日本人の知らない日本語作者: 蛇蔵,海野凪子出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2009/02/18メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 43人 クリック: 654回この商品を含むブログ (276件) を見る
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日本語学校の教師の日常が描かれた漫画エッセイ。
さらっと読めます。
お見舞いのマナーのところでは思わず笑ってしまいました。
日本人の自分でも知らなかったことも多々あり楽しめました。
テストで○が正解の意味だと当たり前のように思っていましたが、外国では間違っている印なんだそう。
正解には✓(チェック)をつける国の方が多いとのことでゲームのコントローラーも米国版では逆なんですね・・・
日本語になった外国語もまだまだ知らないものがありそう。
「襦袢(じゅばん)」がポルトガル語、「いくら」はロシア語だというのは驚きでした。
標準語は江戸時代の芸者さんの言葉だったのが一般に広まったとか、「〜ザマス」は元々はおいらんの言葉だったというのも面白かったです。
「お」のつく言葉、「ご」のつく言葉の違いも興味深く読みました。
「お」を女性言葉として定着させたのは室町時代の宮中の女房達で「鳴らす」に「お」をつけて「おなら」、田楽に「お」をつけておでんにしたという説があるそうです。
流行を作るのは今も昔も女性なんだと思わされました。
やっぱり難しいのは敬語。
私もそうですが、日本人でも上手に使いこなせない人が多いのに外国から来た人はもっと苦労するでしょうね。
続編も読みたいと思います。