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>イギリス文壇の偽善的内幕と俗物性を痛烈に暴露風刺したというモームの代表的作品 とのこと。 タイトルからはほんわかした甘い雰囲気の物語かと想像してしまいますが、予想に反して随所に風刺が効いた作品でした。 文豪トマス・ハーディと当代の人気作家ヒ…
まど・みちおさんの最新書きおろし詩集です。 2009年11月に100歳になられたということでTVでも特集が組まれているのを見ましたが、いつまでもみずみずしい感性を持ち続けているまどさんは素敵だと思いました。 老いを見つめた詩やご自身のアルツハイマー症…
手のひらサイズの小さいかわいらしい本、宝物にしたくなります。桑原弘明さんが作り続けているスコープ作品。 小さなものだけれど完成するのに1日も休まずに徹夜を続けて1ヵ月半、複雑なものは3カ月もかかるそう。 だからまだ50個ほどしかできていないと…
1年遅れで読んでます・・・今年こそ追いつきたい^^; 特集は二つ。沢木耕太郎「旅する力」沢木さんのエッセイと大沢たかおさんとの対談がありました。 『深夜特急』シリーズはずいぶん前に途中挫折しているのですが、また挑戦してみたくなりました。 大沢…
(430) 今年最初に感想をUPする本のタイトルがこれでちょっと複雑ですが(笑) 太宰治作品を読むのは『津軽』に続き2作目。 読者に語りかけてくるような文体だからでしょうか?想像以上に読みやすいのに驚きました。 タイトルに暗示されているように内容…
特集が酒井駒子さん! 図書館で借りて読みました。 おまけにはポストカードブックもついているので購入すればよかったかも。 初めて絵を目にした当時は寂しそうな子どもの表情が好きになれなかったのが本音でした。 でも強い印象がずっと残って忘れられなか…
カレル・チャペックさんは名前だけは耳にしたことがあったのですが、多才な方なんですね。 劇作家であり小説家、エッセイ、旅行記、童話の方面で幅広い活動をされていたそうですが、本書は園芸に関する内容。 園芸家が1年間にすべきことが各月ごとにユーモ…
どこかで耳にしたことがあるタイトルだと思って調べてみたら、「命短し恋せよ乙女」をもじったものだったんですね。ずっと興味があった作家、森見登美彦さん。 これまでは雑誌の短編を読んだくらいなので、今回が初めての小説でした。 >独特の文体と奇想に…
蜂飼耳(はちかい・みみ)さんは名前のインパクトもそうですが、自分と同世代ということもありずっと気になっていました。 詩も小説も書かれているので少しずつ手に取っていきたいと思っています。 かわいらしく優しい色使いの絵が素敵です。 どちらがのろの…
(420) ほぼ1年遅れで追いかけていますが、季節が合っているからまあいいか(笑) 今回の特集は「犬と猫と文学と」 小説、エッセイ、ブックガイドなど盛りだくさんの内容でした。 私はあまり犬好き、猫好きじゃないのですが、好きな方はかなり共感して読め…
以前読んだ「叱らない」子育てより、今回のは対象年齢が上。 小学生以上の親向けという印象でした。親力とは親の教育力(子供を育て、包み、伸ばす親の総合力)であり、親のちょっとした工夫しだいで子どもは楽しみながら勉強することができると著者は言いま…
『昨日のように遠い日』で著者の「謎」を読みすっかり魅了されてしまったので、これを機にもっと作品を読みたいと思っていました。 ウォルター・デ・ラ・メアは1873年生まれ。 イギリスを代表する詩人での一人であり物語作家です。 私より100年以上前に誕生…
(410) 『悪童日記』の続編となる本書。 双子の兄弟のうち一方は国境を越え、他方は故国にとどまるという場面で終わっていたのですが、この巻では残ったリュカ(LUCAS)が語り手となり物語が続いていきます。 淡々とした印象は変わらず読みやすいもの…
毎年読もう読もうと思いながら数年経ってしまっていたこの作品。 今年こそは!とやっと重い腰をあげることができました。 『悪童日記』『ふたりの証拠』『第三の嘘』の三部作、じっくり読んでいこうと思っています。 まず『悪童日記』、想像していた以上に読…
雨ふる本屋 (単行本図書)作者: 日向理恵子,吉田尚令出版社/メーカー: 童心社発売日: 2008/11/20メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (14件) を見る
本好きの気持ちをくすぐるタイトルです。 本屋とついているとつい読みたくなってしまう私(笑)雨宿りをするために立ち寄った図書館でカタツムリを追いかけて行くうちに不思議な本屋(雨ふる本屋)に迷い込んでしまったルウ子。 最近は病気がちな妹のサラに…
毎年夏になったら読みたい、読もうと思っていた作品。 やっと読めました。 時は1970年、共同事業をしていた親友と恋人に裏切られて失意のどん底にいたダニエル。 仕事も失い、大切な発明も騙し取られ、酒に溺れる日々・・・ 冷凍睡眠で30年後の2000年にタイ…
初皆川博子さん。 幻想的な雰囲気の物語にいつの間にか絡め取られてしまった感じでした。 舞台は戦時中のミッションスクール。図書室の本にまぎれて置かれていた蔓薔薇模様の美しいノート、そこには『倒立する塔の殺人』とタイトルだけ書かれています。 その…
小川洋子さんが選んだ16の短篇が「奇」「幻」「凄」「彗」のカテゴリに分けられて収められています。 そして作品ごとに小川さんの解説エッセイがついているのもうれしい。名前は有名で知っていても初めて読む作家の作品ばかりだったのですが、とても楽しめま…
時々読みたくなる山本ふみこさんのエッセイ。 台所仕事の「はじめの一歩」が紹介されています。あ〜おまであり、基本のきから少しずつ難易度が高くなっているよう。例えば「あ」の項は包丁など基本の道具の紹介からだしのとり方、味噌汁の作り方、ご飯の炊き…
ハリー・ポッター第2巻。 闇の魔術の防衛術の新しい先生ギルデロイ・ロックハート、屋敷しもべ妖精のドビー、女子トイレに住むゴースト嘆きのマートル、ロンの家族など新たに登場する人物達が個性豊かで面白くあっという間に読みました。 50年前に開かれホ…
今年の読書目標の一つがハリポタを読破すること。 最終巻を読む前にちゃんとおさらいしておこうと思って再読からスタートしました。 誰が黒幕かとかだいたいの筋は覚えていたんですが、初めて読んだときには気づかなかった細かい部分や(ハグリッドのオート…
(370) 著者が詩人ということもあるのでしょうが、どの短編も幻想的で美しい雰囲気。 だからより一層、静けさや孤独を感じるようにも思いました。 最初の「海に住む少女」からあっという間に魅了されてしまいました。 大海原に浮かんでは消える町・・・そこ…
読書大好きな私ですが、読むのは小説がほとんど。 詩は学校で触れる機会があったくらいで(楽しかった授業もあったはずだけど、丸暗記させられた嫌な記憶の方が残念ながら大きい・・・)大人になってからは手に取ることがほとんどない状態でした。 そのせい…
初、池澤夏樹さん。 これまで読んだことのない雰囲気の小説を楽しめました。 人口約7万人ほどの小さな南洋の島国ナビダード民主共和国。 そこを治める大統領マシアス・ギリが失脚するまでを描いた小説・・・と聞くとお堅い政治ものといった印象ですが、一筋…
季刊雑誌ということもあり買ってしまうとつい安心して読むのが毎回遅くなってしまいます。 これは8月号。 ちょうど季節が逆になってしまいました。 今回の特集は二つありどちらも文庫についてでした。・「新潮文庫の100冊」の作家たち読み切り小説では乃南…
基本のだしのとり方から始まり、定番から変わり種までみそ汁レシピが一つひとつ写真入りで紹介されています。○ひとつでおいしい、組み合わせてもおいしい野菜のみそ汁○みそ汁といえばやっぱりこれ、定番豆腐とその仲間○体にいいから毎日とりたい、豆&きのこ…
家事劣等生とおっしゃる著者が紹介する生活術の本です。 写真も少しありますが、文章がほとんどで読む家事本&エッセイという感じかな。 出版年が2003年なので、マイバッグを持参することやデジカメを利用して写真の枚数を減らすなど、最近ではだいぶ浸透し…
(360) 『オレンジだけが果物じゃない』『さくらんぼの性は』『灯台守の話』など、いつか読みたいと思っていた作家ジャネット・ウィンターソン。 今回読んだのは児童書でSFファンタジー、日本ではこの11月に出版された新しい作品です。 小学生を乗せたロ…
まずこのタイトルにドッキリ(笑) 短編のタイトルも「心臓の仮縫い」「拷問博物館へようこそ」「ベンガル虎の臨終」など、どんな内容なんだろう?と想像力がむくむく膨らんでしまいます。 内容も人間の狂気を描いていたり、怖くて残酷な部分もあるんですが…