小川洋子の偏愛短篇箱作者: 小川洋子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/03/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (30件) を見る
小川洋子さんが選んだ16の短篇が「奇」「幻」「凄」「彗」のカテゴリに分けられて収められています。
そして作品ごとに小川さんの解説エッセイがついているのもうれしい。
名前は有名で知っていても初めて読む作家の作品ばかりだったのですが、とても楽しめました。
特に印象に残ったのは・・・半分もある(笑)
二人の天使 森茉莉
耳 向田邦子
雪の降るまで 田辺聖子
中でも強烈だったのは「兎」
とにかくすごい!しばらく忘れられそうにないです。
金井美恵子さんの作品が全てこんな風ではないとは思うんですが・・・
初めて読んだ作品がこれだったので他のを読むのが怖いかも。
「二人の天使」も独特の魅力がありました。
森茉莉作品は前から興味はあったものの手が出なかったので、これを機に少しずつ挑戦していきたいです。
それにしても選ばれた短篇はカテゴリから想像した通りどれも一癖あるものばかり。
まさに小川さんならではのセレクト!という印象を持ちました。
短篇を特別意識して読んだことがなかったのですぐに短篇箱が作れないのが悔しいですが、いつか自分のお気に入りを集めてみたいです。
できることなら色んな方の短篇箱をこっそり覗いてみたくなっちゃいました。