はぴの本棚

2003年からの読書日記

のろのろひつじとせかせかひつじ (おはなしルネッサンス)作者: 蜂飼耳,ミヤハラヨウコ出版社/メーカー: 理論社発売日: 2009/01/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (3件) を見る

蜂飼耳(はちかい・みみ)さんは名前のインパクトもそうですが、自分と同世代ということもありずっと気になっていました。
詩も小説も書かれているので少しずつ手に取っていきたいと思っています。


かわいらしく優しい色使いの絵が素敵です。
どちらがのろのろひつじかせかせかひつじかは・・・想像通りでした。
文章も柔らかく優しいんだけれど、蜂飼さんが詩人ということもあり言葉の一つひとつが吟味されているように感じました。



のろのろひつじとせかせかひつじ、どちらも長所と短所があるけれどその性格のおかげでいい面もある。
読んでいるとなんだかアーノルド・ローベルのがまくんとかえるくんの関係を思い出してしまいました。


のろのろひつじはのんびりさんだけど、いざという時の決断力がすごいですね。
最後は意外な結末だったのでちょっとびっくりしました。

私はどちらのタイプだろう?と考えるのも楽しかったです。
もう大人だからかもしれないけれど、どちらの面もうまく持っているかもしれないと思いました。
これが対象年齢の小学校中学年の頃だったらくっきり分かれそうですね。