はぴの本棚

2003年からの読書日記

おひとりさまの老後作者: 上野千鶴子出版社/メーカー: 法研発売日: 2007/07/01メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 480回この商品を含むブログ (176件) を見る

図書館でずいぶん前に予約していたものです。
やっと順番が回ってきました。
最近出た新刊『男おひとりさま道』も気になるところです。


著者によると80歳以上になると、女性の83%に配偶者がいないとのこと。
私は夫や子どもがいるから今はおひとりさまではないけれど、女性は将来皆おひとりさまになる可能性が高いんですよね。

子どもは将来手が離れるし、男性より女性の方が平均寿命は長い・・・最期は一人かもしれないと思っている冷静な自分もいるので本の内容に共感できる部分はけっこうありました。



第1章 ようこそ、シングルライフへ

第2章 どこでどう暮らすか

第3章 だれとどうつきあうか

第4章 おカネはどうするか

第5章 どんな介護を受けるか

第6章 どんなふうに「終わる」か




ハイテクが支えるコミュニケーションの項目はなるほどと思いました。
障害者用ソフトが発達してきたおかげで将来高齢者には強い味方になりそう。
今もパソコンの恩恵は受けていますが、これから先もうまく使い続けたいです。


また友人とのネットワークの大切さも重要ですね。
友人にはメンテナンスがいるというのはその通り。


孤独との付き合い方、孤独と孤立は違うということ。

介護について、お金についてなど色々考えるきっかけになってよかったです。




>「家に帰りたい」という希望と、「家族といっしょに暮らしたい」という希望をとりちがえるから、ややこしくなるのではないだろうか。

>手厚い介護はカネでは買えない

>ピン・ピン・コロリ主義はファシズム


自分が勝手にいいこと、常識だと思っていたことが違っているのも面白かったです。


介護される側の心得10カ条、おひとりさまの死に方5カ条も書かれていてなかなか興味深い内容でした。
今おひとりさまでない人でも読んで損はないと思いました。



本もいくつか紹介されていましたが、メイ・サートン著『独り居の日記』は読んでみたくなりました。