はぴの本棚

2003年からの読書日記

【2009年】

①私のベスト5

獣の奏者』シリーズ 上橋菜穂子著 

『心と響き合う読書案内』小川洋子著 

『精霊たちの家』イサベル・アジェンデ著 

『風の靴』朽木祥著 

ツバメ号とアマゾン号』 アーサー・ランサム


今年はベスト5にしました。
順位をつけませんでしたが『獣の奏者』シリーズだけはダントツ!
去年も上橋さんの作品を挙げていましたが・・・
続きが書かれるとは思っていなかった物語なので読めてうれしかったです。
『闘蛇編』『王獣編』を再読してからじっくり『探求編』『完結編』を読みました。
期待が大きすぎるとイマイチ・・・という読書もありますが、大満足の内容でした。
『守り人』シリーズもそうですが、上橋さんの作品は児童書ではくくれない魅力がありますね。
たくさんの人に読んでほしい作品です。


『心と響きあう読書案内』は未来に残したい文学遺産が季節ごとに52編紹介されているんですが、小川さんの紹介文がとっても素敵。
未読本はもちろん既読本も再読したくなり読みたい本リストが一気に増えました。

『精霊たちの家』は池澤夏樹=個人編集の世界文学全集シリーズ。
ラテン・アメリカの小説はほとんど読んだことがないんですが、独特の濃い雰囲気がとてもよかったです。
クラーラ、ブランカ、アルバへ引き継がれる三世代の女性の物語にグッと惹き込まれてしまいました。
かなり分厚いんですが、長さも気にならないくらい面白かったです。


『風の靴』はとっても爽やかな夏の冒険物語でした。
特別な事件が起こるわけではないけれど、わくわくしながら楽しめました。
この作品をきっかけに朽木祥さんにはまりました。
私は大人になって出合ったけれど、主人公くらいの年齢の子ども達にこそぜひ読んで欲しい物語です。


ツバメ号とアマゾン号』はずっと読みたいと思っていた児童書なんですが、分厚さとシリーズの長さ(全12巻)に躊躇していました。
上に挙げた『風の靴』にちらりと紹介されていたのも背中を後押ししてくれました。
今回手に取ったのは1巻だけですが、楽しくて読み終わりたくなかったくらい。
子どもの頃の夏休みを懐かしく思い出しながら読みました。
「冒険する心」は世界共通なんですね。
続巻は毎年夏のお楽しみにしてじっくり読んでいきたいと思っています。



ベストには入れませんでしたが、『ハリーポッター』シリーズも。
2月から再読をスタートして読み終わったのが7月。
登場人物達と成長しながら長く旅したような楽しい読書になりました。




②やっぱり好きな作家

『f植物園の巣穴』梨木香歩

『猫を抱いて象と泳ぐ』小川洋子


作家読みはあまりしない私ですが、このお二人は別。
どちらもお気に入りの作品になりました。
新刊が早いうちに読めたのはよかったです♪

 

③コミュのおかげです

悪童日記』三部作 アゴタ・クリストフ

本プロ時代からずっと読みたいと思っていたシリーズ、やっと手に取ることができました。
1作ごとにガラリと印象が違うので混乱したし後味は決していいものではなかったけれど読んでよかったと思います。


『思い出のアンネ・フランク』ミープ・ヒース著

アンネの日記』から小川洋子さんの本、ミープさんの本と続けて読むことができ充実した読書になりました。





④今年のベスト(映画・ビデオその他)

映画館には行けなかったので全てDVDで見たものです。

おくりびと
評判通りいい作品でした。
しんみりとした場面だけでなくぷぷっと笑ってしまう場面もあるのが素敵♪楽しめました。
本木さんの出演作は現在「坂の上の雲」を見ていますが、これからも気になる俳優の一人になりそうです。

「めがね」

プライドと偏見