梨木香歩
ある晴れた夏の日、わたしが、湖に浮かべたボートの上で出会ったのは、ふわふわの毛につつまれた、二本足で歩くハリネズミのようなふしぎな生きもの、「ヤービ」でした。梨木さんの新作!そして大好きな児童書ということで期待大♪ 体調が回復してきた頃から…
昭和の初め,南九州の離島(遅島)に,人文地理学の研究者,秋野が調査にやって来た。 かつて修験道の霊山があった,山がちで,雪すら降るその島は,自然が豊かで変化に富み,彼は惹きつけられて行く。 50年後,不思議な縁に導かれ,秋野は再び島を訪れる──…
ここは天に近い場所なのだ——。『家守綺譚』以後を描く、心の冒険の物語。亡き友の生家の守(もり)を託されている駆け出し文士、綿貫征四郎。行方知れずになって半年余りが経つ愛犬ゴローの目撃情報に基づき、家も原稿もほっぽり出して鈴鹿山中に分け入った…
(553) 梨木香歩さんは大好きなんですが、しばらく前から難解になってきた印象がありました。 手に取るのにヨイショがいる感じというのかな・・・読み終わると頭を使い過ぎてぐったりするような(笑) 今回の作品は久々に気持ちよく読め、かつこれまで同様…
(531) 梨木さんの小説の舞台がアフリカ? なんとなく違和感があったんですが読み始めるとやっぱり梨木ワールド。 堪能しました。 正直難しかったです。 「ダバ」「ジンナジュ」これらの耳慣れない言葉にまず混乱。 さらさらと読めるのになかなか咀嚼できな…
梨木香歩さんが書いた本書が出ると知ったのをきっかけに『秘密の花園』(西村書店版)を手に取ったんですが、すごく素敵な物語で感動! あらすじをなんとなく知っているだけだった物語を味わうことができました。 子どもの頃、読んでいればよかった・・・と…
(259) 文庫版のみについている書き下ろしだけ読むつもりでした。 でも、去年読んだばかりなのにかなり忘れているのに気づき、やっぱり再読。 これがすごくよかった! 一度読んだ時より自分の中に文章がすっと入ってくるような気がしました。ウエスト夫人の生…
(233) ぬか床から人が生まれる話と聞いたので、ホラーっぽいのかなと思っていたけれど、そこはさすが梨木さん! ちょっと不気味な部分はあったけれど、ただのおどろおどろしい話ではなかったです。 でもちょっとこれからはぬか漬けを食べる時、ふとこの話…
(202) 梨木香歩さんのエッセイを読むのは2冊目。 『春になったら苺をつみに』よりも難解な感じがしました。「考える人」という雑誌に掲載されていたからか、私の理解がなかなかなのか? 言葉がすっと入ってこないで、読むのにけっこう時間がかかりました。 …
(136) 梨木さんの小説は子どもと老人の交流が多いですね。 これも生と死、愛と憎しみ、神と悪魔について考えさせられるような話でした。コウコは寝たきりに近い祖母のトイレ当番を引き受けることになり、熱帯魚を飼うことを許されます。 その頃から祖母はは…
(130) 不思議な雰囲気。でも、とっても好きな感じでした。 物語はいつの時代かな?昭和初期いや大正の頃でしょうか。 時間がゆっくりと流れていて、人との交流があって、不思議な出来事を誰もが自然と受け入れている・・・そんな感じ。売れない作家綿貫が亡…
(106) 日本人形のりかさんが活躍するお話「りかさん」と『からくりからくさ』のその後の話「ミケルの庭」が併録されています。リカちゃん人形が欲しかったのに、祖母の勘違いでようこに届いたプレゼントは日本人形のりかさんでした・・・ 『からくりからくさ…
(51) 『からくりからくさ』を読んでいいなあと思ったのでこの本を借りてみました。 第1回児童文学ファンタジー大賞を受賞している作品です。主人公は小学生の照美。両親はレストランを経営していて忙しく寂しい思いをしています。 以前照美は近所の子ども達…
(49) まゆさんの日記でこの本に興味を持ち、早速読みました。 以前、途中断念したこともあって最初は不安でしたが今回はすぐに物語の世界に入れました。 今がちょうど読むのにふさわしい時期だったのかもしれません。蓉子の祖母が残した古い家で四人の女性が…