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2003年からの読書日記

家守綺譚作者: 梨木香歩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/01/01メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 160回この商品を含むブログ (216件) を見る

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不思議な雰囲気。でも、とっても好きな感じでした。
物語はいつの時代かな?昭和初期いや大正の頃でしょうか。
時間がゆっくりと流れていて、人との交流があって、不思議な出来事を誰もが自然と受け入れている・・・そんな感じ。

売れない作家綿貫が亡くなった友人高堂の家守を頼まれ暮らす事になります。
死んだはずの高堂がふらっと現れたり、河童が登場したり、狸に化かされたり、ありとあらゆる不思議な出来事の数々。
でも怖くてオドロオドロしい感じはありません。
私はサルスベリと犬のゴローがなんともいえず気に入りました。

一つひとつの話は短いけれど、じっくり読みたい本です。


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まゆ > こういう話、とても好きです。日本人はこういうものを受け入れる土壌をもっていたと思うのですが、最近は薄れてきてしまったような気がしてさびしいですね。 (2004/07/25 17:06)
トントン > 「一昔前の日本ってこうだったのかな?」と自然と思えるような話でしたね。同じ1日でもゆったりとした時間が流れてたんだろうなと思いました。 (2004/07/26 17:07)
たばぞう > とても好きな物語でした。今、梨木さんの「村田エフェンディ滞土録」を読んでいますが、これがまた良い〜。梨木さんて、どんどん好きになる作家です。 (2004/07/31 22:48)
トントン > たばぞうさん、お久しぶりです!「村田エフェンディ滞土録」の村田ってこの本に少し出てきた人物のことですか?読んでみたくなりました。 (2004/08/01 09:36)
たばぞう > トントンさん、村田さんは、まさしくその通り!でした。「村田エフェンディ滞土録」の最後の方に、高堂や綿貫も少し出てきます。「家守綺譚」とは少々雰囲気が違う世界でもあり重なる部分もあり・・・ですが、良ければお試し下さい。 (2004/08/07 18:29)
トントン > 「村田エフェンディ滞土録」にも高堂と綿貫が出てくるんですね。読むのが楽しみです! (2004/08/07 19:47)