いのちの絆―ストレスに負けない日野原流生き方作者: 日野原重明出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2009/08/28メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (1件) を見る
母に借りました。
日野原重明さんの本は実家にたくさんあるんですが、表紙の穏やかな笑顔に惹かれてこれに決定(笑)
本書は『いのちのバトン-97歳のぼくから君たちへ』の刊行記念講演の内容を基に大幅加筆修正し構成したものだそう。
講演収録CDもついています。
(目次)
この本を読んでくださるあなたへ
1 良いストレスと悪いストレス
2 いのちは時間
3 10歳の感性
4 絆について
5 音楽がつなぐ絆
6 どうよく病むか
7 健康感と幸福感
8 どうよく老いる9 人生の目標とは
10 親子の絆がすべての原点
あとがきにかえて
いのちを活かし、より良く生きる
さすが人生の大先輩、どの言葉も重みがあって心にすっと入ってきます。
特に印象に残ったのはストレス対処法。
悪いストレスにどうやって向き合うのか・・・
対処法は”静かに耐えて待つ”
必要なのは時間というシンプルなものでした。
笹の葉を思ってじっと耐えて待つということ。
こういう対処法を身につけたのは著者がこれまで様々な経験を乗り越えてきたからこそ。
10歳で急性腎炎にかかり、20歳で結核を患い生死の淵をさまよったり、よど号ハイジャック事件に巻き込まれるなどまさに波乱万丈。
ありがたい忠告、または試練と思って受け止めるというのは実際なかなか難しいでしょうけど、私もストレスをうまく乗り越えていける自分になりたいと思いました。
音楽について書かれた部分も印象に残っています。
「ラ」の音はチューニングの音と一緒で、人間の心にハーモニーをもたらす音だそう。
患者さんに対して看護婦さんが自然とラの音で話しかけていたというのはすごいと思いました。
私は高校生の頃合唱部だったのですが、音楽は不思議な力があると感じていました。
音楽は聴くのもいいんですが、声を合わせて歌うことも素晴らしい。
著者も人との絆作り、一体感について書かれていましたが本当にそうだと思いました。
感受性豊かな10歳の子ども達にもっと”いのちの大切さ”を感じてもらおうと全国の小学校を回る「いのちの授業」は著者のライフワークになっているそう。
授業を受けた子ども達の柔らかい心にはきっとその思いが伝わっていっているはずだと信じています。
なんと来年100歳の誕生日を迎えられるんですね。
相変わらず多忙な毎日のようですが、いつまでもお元気でいて欲しいです。