はぴの本棚

2003年からの読書日記

秘密の花園 (上) (岩波少年文庫 (2028))作者: フランシス・ホジソンバーネット,深沢紅子,Frances Hodgson Burnett,吉田勝江出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1987/02メディア: 新書購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る秘密の花園 (下) (岩波少年文庫 (2029))作者: フランシス・ホジソンバーネット,深沢紅子,Frances Hodgson Burnett,吉田勝江出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1987/02メディア:

先日読んだ梨木香歩さんの『「秘密の花園」ノート』で紹介されていたのが岩波少年文庫だったので借りたのですが、図書館にあったのは吉田勝江訳。
一つ古い1958年に出版された岩波少年文庫でした。


西村書店版と比べるとより内容も詳しめ、同じ作品でも訳や挿絵で印象はかなり変わるものだと感じました。
ヨークシャーなまりは訳す人によって色々なバリエーションが出てきそう。
この本では挿絵の効果もあり、屋敷にやって来た時のメアリの嫌な感じがよく出ていました。


感動的だったのはやっぱりコリンが初めて秘密の花園に入る場面。
息がきれぎれになるほどワクワクして、庭に入るまでは両手で目をおさえている様子がかわいいです。
そして目を開けた時、コリンがじっと眺める様子もいいですね。
>「ぼくよくなるよ!よくなるよ!メアリ!ディッコン!ぼくじょうぶになれるよ!ぼくいつまでもいつまでも生きているよ!」
コリンの言葉が胸を打ちます。
自然描写も美しくてお気に入りです。



他に出ている訳で読んでみたいのはこれら3つ。

秘密の花園〈上〉 (岩波少年文庫)

秘密の花園〈上〉 (岩波少年文庫)

秘密の花園〈下〉 (岩波少年文庫)

秘密の花園〈下〉 (岩波少年文庫)


秘密の花園 (光文社古典新訳文庫)

秘密の花園 (光文社古典新訳文庫)

秘密の花園 (福音館文庫 古典童話)

秘密の花園 (福音館文庫 古典童話)

一番のお気に入りを見つけて我が家の本棚の仲間入りを決めようと思っています。