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2003年からの読書日記

語り女たち作者: 北村薫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/04/15メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (55件) を見る

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空想癖がある金持ちの男が作家の作られた物語を読むよりも市井の人達の実際あった不思議な体験を聞きたいと、新聞や雑誌で語り女を募集して話を聞くという物語。

17人の女性が登場して話をしていくのですが、それぞれかなり独特で不気味なのもあり、夢のようなものもあり・・・
どちらかといえば不気味で怖いものが多かったです。
読む前に不思議話ということで、梨木香歩さんの『家守綺譚』を連想していましたが、こちらは現代の不思議話だったので全く違う雰囲気。
不思議話でいえば、私は梨木さんの方が好みでした。

印象に残ったものを少し。
怖かったもの「わたしではない」「闇缶詰」
好きだったもの「眠れる森」「夏の日々」「水虎」

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まゆ > 私も「眠れる森」「水虎」好きです。あとは「海の上のボサノヴァ」とか・・・。こういう不思議話は好きなのです。あ、もちろん、「家守綺譚」も。 (2005/05/09 20:46)
トントン > 「海の上のボサノヴァ」もよかったですよね。17の話の中でも怖いのは苦手だったんですが、不思議なのやほのぼのしたのはけっこう気に入りました。装丁も凝っていて素敵な本だと思いました。 (2005/05/10 11:39)