ミライの授業
未来をつくる14歳へ向けて書かれた本。
著者は京都大学で教えている方。
「未来をつくる5つの法則」について1~5時限目までの講義を受けている感覚でとても面白かったです。
大人は過去の住人・・・私にはちょっとショックだなと思いましたが、本当にそう。
大人はもちろん、中学生の長女にもぴったりだと思って読みました。
ニュートン、ナイチンゲール、伊能忠敬からハリー・ポッターの著者J・K・ローリング、マーガレット・サッチャー、緒方貞子さんなど耳にしたことのある名前が並びとても興味深く読めました。
パラダイム・シフトには「世代交代」が必要というのはなるほどと思いました。
>古い世代の人たちに世界を変える力はない。世界を変えるのは、いつも「新人」なのだ。(トーマス・クーン)
#名画で学ぶ主婦業
Twitterでトレンド入り&のべ10万リツイート以上を獲得し話題となった、大人気ハッシュタグ「#名画で学ぶ主婦業」がついに書籍化!
様々な名画に“主婦あるある”なキャプションをつけ、ツイートする「#名画で学ぶ主婦業」がTwitterで大流行し、話題に。
本書では、そんな話題のツイートと絵画をまとめて楽しめます。
そのうえ、名画についてのためになる解説も!
歴史的背景や、本来絵画に盛りこまれた寓意や見どころ、美術史における名画の重要性なども解説!
主婦のツイートと名画にこめられた想いやエピソードが、なぜか、重なってくるおもしろさ。
家事や子ども、夫に対するリアルな“主婦の声”に共感しつつ、どこかで必ず一度は目にしたことがある著名な西洋美術・絵画の数々が楽しめる一冊です!
去年偶然Twitterで見かけて大爆笑したので本でまとめて読めるのはうれしい。
主婦ならではの目線、あるあるの数々に「私達毎日頑張ってるよね、お疲れさま!」と思わされます。
敷居が高いと思っていた絵画を身近に感じられるかも。
特に面白かったのは
<マラーの死>「来週月曜日は給食はありませんのでお弁当を持たせてください。」という学校からの手紙を当日朝息子のランドセルから発見。
<見知らぬ女>「私もう去年役員やったから」
<公爵礼状タラカーノヴァ>「炊飯器開けたらお米が炊かれていなかったとき」
<懺悔する聖マグダラのマリア>「何しに2階に来たんだっけ」
今後は美術館などで絵を鑑賞する機会があっても、主婦あるあるの印象が強烈で純粋に見られそうにありません(笑)
私の感想ではこの本の魅力は伝わらないと思うのでぜひ絵と一緒にチェックしてみてほしいです。
魔法無用のマジカルミッション
ケイティは退屈していた。
競争相手のいない市場でのマーケティングなどサルでもできる。
そんなとき、魔力を失い古写本の解読にいそしんでいたオーウェンが、とんでもないことに気づいた。
権力への渇望を生み出し、他者を支配する力を与える危険な石“月の目”が、ティファニーに現れたというのだ。
放っておけば大変なことになってしまう。
早速ふたりは追跡を開始する。
日本オリジナル書き下ろし。
今回からセカンドシーズンとのこと。
これまでの波乱万丈な日々から一転、平穏な日常が続くと思いきや
やっぱりそうはいかないようで・・・
今回はケイティの 元上司ミミが再登場。
こんな人が職場や周りにいるとしんどいでしょうね(笑)
すごい存在感でした。
負けず劣らず圧倒的な存在感はケイティの祖母。
孫娘の危機を感じて故郷から大都会にはるばるやって来て大活躍する姿にわくわくしました。
その一方で魔術を失ってしまったオーウェンがなんとか自分の状況を受け入れようとする姿は切なく感じました。
「月の目」をどうやって破壊するのかと思っていたら、なるほどそういう手があったんですね・・・
結末はまたびっくり!
力を取り戻したオーウェンと逆に魔法が使えるようになったケイティ。
一時的なものかもしれないけれど、次巻も目が離せない展開になりそうです。
スーパーヒーローの秘密
久々の出勤の朝、いきなり地下鉄内で不審な魔法が使われているのに出くわしたケイティ。
対する伝説の大魔法使いマーリン率いる㈱MSIの切り札は、なんとケイティのカスタマーカンファレンス。
愛するオーウェンの協力も得て、計画は順調に進むかに見えた。
だがカンファレンスのさなか、敵の陰謀がオーウェンを襲う。そしてついに出生の秘密が明らかに。
シリーズ第5弾。
日本版オリジナルの書き下ろしとのこと。
タイトルのスーパーヒーローは予想通りオーウェン。
オーウェンの過去が明らかになり、強敵も登場・・・最後までハラハラしました。
ケイティがどんどんたくましくなっていく様子は頼もしかったです。
でも結末がかなりの衝撃でしばらく呆然。
予想の上をいっていました。
でもオーウェンはこのままでは終わらないはず。
新たな活躍を楽しみに続巻も読んでいきたいです。
愛なき世界
恋のライバルが、人類だとは限らない――!?
洋食屋の見習い・藤丸陽太は、植物学研究者をめざす本村紗英に恋をした。
しかし本村は、三度の飯よりシロイヌナズナ(葉っぱ)の研究が好き。
見た目が殺し屋のような教授、イモに惚れ込む老教授、サボテンを巨大化させる後輩男子など、愛おしい変わり者たちと地道な研究に情熱を燃やす日々……
人生のすべてを植物に捧げる本村に、藤丸は恋の光合成を起こせるのか!?
道端の草も人間も、必死に生きている。
世界の隅っこが輝きだす傑作長篇。
分厚い本ですが、面白くてあっという間に読めてしまいました。
料理と植物の研究に共通するものがあるなんて・・・なるほどそうかも!
私は文系なので専門用語はじめ分からない部分もたくさんありましたが、研究者のひたむきさ、神経を使う細かく地道な作業の積み重ねで多くの研究がされていることがよく分かりました。
本村さんほどではなくても人生をかけて打ち込める大好きなものがあるって素敵なことですね。
恋愛要素もありながら、それだけで終わらないのがしをんさんの小説の素敵なところだなと思います。
小説の内容にぴったり合った 美しい装丁にもうっとりしました。
>「結局、地球上の生物はみんな、光を食べて生きてるんだなと」
この言葉がとても印象に残りました。
植物も動物も人間も・・・みんなつながっている。
自分の命を大切に輝かせて生きたいと強く思いました。
そして自分以外の命も同じように大切にしなきゃいけないと一人ひとりが感じて行動したら・・・すごく愛ある世界になると思いました。
「引き出し1つ」から始まる!人生を救う片づけ
番組で話題となった整理収納術、時間の使い方や、お金との付き合いかた、 家事の考えをあますことなく語った写真つき・イラストつき55編のエッセイ。
暮らしと心をラクにするヒントをたっぷりとお届けします。
NHKの番組取材で訪れた「香港」「スウェーデン」の片づけ紀行も収録。
NHKのテレビ番組「あさイチ」に登場していた井田典子さんの本。
写真がたくさんあって分かりやすく、真似してみようと思うところがたくさんありました。
牛乳パックの仕切り、だわへし法、こづかい帳など既にやっていることもありましたが、キャベツを横にカットして用途別に使うのは目からウロコ。
試してみたらとてもよかったです。
タイトルに「引き出し1つ」とありますが、ごちゃごちゃしていた文具の引き出し1つを試しに片づけたらすごく清々しい気持ちになりました。
この片づけを全ての場所でしていけば、きっとすっきりした家になるんでしょうね。
40代は「家事筋」のつけどき、とのことなのでこの言葉を励みにしようと思います。
言うは易し、行うは難しですが・・・
完璧を目指さず少しずつ続けることがポイントなのかなと感じました。
コブの怪しい魔法使い
魔法とは縁がないはずの故郷の町コブで、怪しげな事件が発生。
困ったケイティは(株)MSIに助けを求めるのだが……。
大好評、おしゃれでロマンティックなファンタジー第4弾。
せっかくオーウェンといい雰囲気になったのに、彼の足手まといになるのは避けたいと身を引いて生まれ故郷に戻ったケイティ。
でも穏やかな暮らしとは程遠く、家族も巻き込まれての大騒動!
結局どこへ行っても魔法からは逃れられないのがかわいそうでもあり、おかしくもあり・・・
著者がテキサス生まれテキサス育ちということで、コブの様子が生き生き描かれていたことが印象的でした。
ケイティの家族達が個性豊かでとても魅力的でした。
オーウェンとのぎこちなさが最後にすっきりしたのもよかった。
次巻のメインテーマはオーウェンとのこと。
楽しみに読みたいと思います。