おせっかいなゴッドマザー
あこがれの彼とのはじめての正式なデートの朝、待ち合わせ場所に現れたのは、なんだかさえないフェアリーゴッドマザー。どうにかお引き取り願ったものの、肝心のデートはお流れに。一方、魔法の悪用を企む一味が派手な広告戦略に打って出たため、対策を講じる羽目になった(株)MSI側。ケイティはまたしても危険な任務に就くことに。だが、それが二人の仲に早くも亀裂を……。おしゃれでキュートなファンタジー。好評シリーズ第3弾。
今回も安定した面白さでした。
ケイティとオーウェンの恋は少しずつ進展しているものの、もどかしい感
じ。
いい雰囲気になると必ず邪魔が入るのはお約束になってきてるかも(笑)
ロッドが少しずつ変化しているのも興味津々・・・
カウントダウンパーティーからの辛い展開はハラハラしたけれど、なんとか解決してよかった!
次巻がどう展開していくかも気になるところです。
小さな幸せをひとつひとつ数える
皇后美智子さま、安野光雅、谷川俊太郎などを手がけた絵本編集者が贈る幸福論。大好きな32冊の絵本を切り口に生きることの希望を語る。
末盛千枝子さんの絵本に関するエッセイ。
東日本大震災後に書き始めたものだそうです。
これまで何冊か読んだものもとてもよかったですが、本書はタイトルからまず素敵。
予想通り、共感既読の絵本は再読したくなるし、未読の絵本は気になって読みたくなる・・・うれしい悲鳴(笑)する文章がたくさんありました。
子どもの時の絵本体験も楽しかったですが、大人になってからはさらにじっくり味わえる気がします。
(読みたい)
『かぜのでんわ』いもとようこ作・絵
『ひみつ王国 評伝石井桃子』尾崎真理子著
『ねずみ女房』R・ゴッデン作、W・P・デュボア画
『ピーターのいす』E=ジャック=キーツ作
『ふゆねこさん』ハワード・ノッツ作・絵
(再読したい)
『あさになったのでまどをあけますよ』荒井良二作・絵
『よあけ』ユリー・シュルヴィッツ作・画 原本も確認したい!
『ゴールディーのお人形』M・B・ゴフスタイン作
ニューヨークの魔法使い
ニューヨークっ子になるのも楽じゃない。 現代のニューヨークを舞台にした、おしゃれでいきがよくて、チャーミングなファンタジー。魔法版『ブリジッド・ジョーンズの日記』。
ずっと読みたいと思っていたシリーズ。
久々に翻訳小説を手に取りましたが、軽く読めて面白い。
エッセイを読む以外は、最近じっくり読書する時間・気力ともに減っているので軽く読めて面白いというのはとても重要!
私にとっては今が読みどきだったんでしょうね。
恋愛ものとしても読めるし、お仕事小説、ファンタジー色もあって楽しめました。
ケイティが自分の居場所を見つけてどんどん輝いていくストーリーになるのかなと予想していますが、どうかな?
少しずつ読み進めていきたいです。
ピカ待ち☆ふたご絵日記
一卵性双生児「あっくん」「ゆうくん」を妊娠してから出産、育児までをつづった子育てエッセイマンガです。
妊娠から出産、3歳までの出来事がつづられています。
しんどくてゆかいな育児と表紙にもあったけど、本当にそうだろうなと思います。
一人でも大変なのに一気に二人の親になるというのは体力的にも精神的にもキツイはず。
リアルなしんどさも感じつつ、なんともほのぼのしたマンガに癒されました。
思わず笑ってしまうところがたくさんありました。
Pikaさんは医師なので育児に役立つmemoコーナーもあり、ただ面白かっただけで終わらないところもよかったです。
紙つなげ!彼らが本の紙を造っている
――2011年3月11日、宮城県石巻市の日本製紙石巻工場は津波に飲みこまれ、完全に機能停止した。
製紙工場には「何があっても絶対に紙を供給し続ける」という出版社との約束がある。
しかし状況は、従業員の誰もが「工場は死んだ」と口にするほど絶望的だった。
にもかかわらず、工場長は半年での復興を宣言。
その日から、従業員たちの闘いが始まった。
食料の入手は容易ではなく、電気もガスも水道も復旧していない状態での作業は、困難を極めた。東京の本社営業部と石巻工場の意見の対立さえ生まれた。
だが、従業員はみな、工場のため、石巻のため、
そして、出版社と本を待つ読者のために力を尽くした。
震災の絶望から、工場の復興までを徹底取材した傑作ノンフィクション。
ずっと前に文庫を購入していたものの、なかなか手に取ることができませんでした。
テレビドラマ化された時に見た記憶はあるのですが、なぜか本は読むまでに時間がかかってしまいました。
東日本大震災から8年経ってやっと読めました。
震災で被害にあった工場正門前や内部の写真が載っています。
津波の威力のすさまじさには言葉が出ないほど。
実際に目にした現場の人達のショックはどれほどのものだったかと思いました。
私は東北と遠く離れた地域に住んでいるけれど、証言を読むと震災当時のニュースや記憶がふとよみがえる気がして少ししんどかったです。
でも、それ以上に読んでよかったという気持ちが勝りました。
この厳しい状況で半年復興という目標を立てたことがすごいし、それをみんなの力で実行できたことに感動しました。
まさに襷をつなぐ駅伝のようだと思いました。
池上彰さんの解説にも共感しました。
紙の匂い、つい嗅いでしまいます(笑)
私はやっぱり紙の本が好きなんだと再確認できました。
その一方で本好きなのに本の原料となる紙について、また製紙工場については全然関心がなかった・・・
そのことに気づいてハッとしました。
日本製紙石巻工場はじめ、全国の製紙工場が元気に動いているから私達は本を読むことができるんだと改めてありがたく感じました。
東日本大震災以降も災害は起こり続けています。
今もきっとたくさんの地域で復興への努力が続いているのだと思います。
佐々涼子さんのおかげで多くのことを知ることができました。
この本を書いてくださってありがとうございます。
風が強く吹いている
はてなダイアリー終了とのこと!
はてなブログに移行してからの初記事UPです。
のんびり読書日記ですが、これからもマイペースで更新していこうと思います^^
さて『風が強く吹いている』
初めて読んだのは2008年↑・・・なんと10年経ってました!
今回は購入していた文庫本を読みました。
最相葉月さんの解説もよかったです。
数年前から箱根駅伝をテレビ観戦する習慣ができました。
ずっと見る中学生の長女ほどではありませんが、私もテレビやラジオで毎年チェックするようになりました。
あまり興味のなかった駅伝を見るようになったのは、やっぱりこの本の影響が大きいのだと思います。
選手達一人ひとりの頑張りはもちろん、たすきをつなぐという団体競技の側面を感じられるのが心惹かれるのでしょうね。
初めて読んだ時もかなり泣いた記憶がありますが、今回はそれ以上だったかも。
一人ひとりが箱根駅伝を走る場面からはずっと涙、ティッシュが手放せないほど。
年を重ねて涙腺がさらにゆるくなったような(笑)
走の成長、駅伝に巻き込まれた竹青荘メンバーそれぞれの思い、強さとは?など色々考えながら読んでいた気がします。
真剣な場面とふと笑ってしまう場面のバランスが絶妙なところもしをんさんの小説の魅力だなと思います。
次は10年おかずに再読しなければ!