はぴの本棚

2003年からの読書日記

人生の道しるべ作者: 宮本輝,吉本ばなな出版社/メーカー: 集英社発売日: 2015/10/05メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (5件) を見る

宮本輝吉本ばなな
世代も作風も異なるふたりの作家の共通点は、「誰かの人生の救いになる小説」を第一義に作品を書き続けていること。
創作・家族・人間関係・生と死──思索が詰まった珠玉の対談集。

10代の頃初めて吉本ばななさんの小説を読んですごく好きになったんですが、しばらく離れていた時期がありました。
去年『キッチン』を久々に再読したらやっぱり好きだと再確認。
とても心に響いたので、少しずつばななさんの小説を読んでいきたいと思っていたところでした。

宮本輝さんの小説はたぶん未読。
母が読んでいたり、有名な作品はタイトルもいくつか知っているけれどこれまで手に取る機会がありませんでした。

世代の違うお二人の対談でしたが、とてもよかった!

経験のバウムクーヘンや命をインクの一滴に例えた話など心に残る言葉がたくさんありました。
タイトルの「人生の道しるべ」はまさにぴったり。

>そうそう。自分の実人生と、自分が読んださまざまな小説が、あるとき歯車のようにガチャッとはまるときが必ず来ます。それが大人になるということかもしれません。

宮本輝さんのこの文章にも共感しました。

宮本輝さんの年に一度は読み返す小説の中に『赤毛のアン』があったのも興味深かったです。
延び延びになってますが、私もいつか再読するつもり。

これからお二人の小説をゆっくり味わって読んでいきたいです。