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2003年からの読書日記

闇の守り人 (新潮文庫)作者: 上橋菜穂子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/06/28メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 27回この商品を含むブログ (197件) を見る

女用心棒バルサは、25年ぶりに生まれ故郷に戻ってきた。
おのれの人生のすべてを捨てて自分を守り育ててくれた、養父ジグロの汚名を晴らすために。
短槍に刻まれた模様を頼りに、雪の峰々の底に広がる洞窟を抜けていく彼女を出迎えたのは――。
バルサの帰郷は、山国の底に潜んでいた闇を目覚めさせる。
壮大なスケールで語られる魂の物語。
読む者の心を深く揺さぶるシリーズ第2弾。

この巻を初めて読んだのが2005年3月。
やっぱり11年ぶりの再読でした。
前回は『精霊の守り人』の方が印象に残ったとの感想でしたが、今の私はこの巻がとても好き。
最後にバルサがヒョウルと戦う場面で長年押し殺していた感情を爆発させるのですが、読んでいるうちに涙があふれてきました。
バルサの気持ちが自分にも乗り移っているようでびっくり。

文庫版あとがきで上橋さんが『闇の守り人』は大人から支持されているようですと書いてありました。
自分の過去と向き合い、それをきちんと乗り越えるバルサの強さに惹かれるのかもしれません。

もうすぐドラマがスタートしますが、再読の旅も引き続き進めていきたいです。