はぴの本棚

2003年からの読書日記

ムーミンパパ海へいく (新装版) (講談社青い鳥文庫)作者: トーベ・ヤンソン,小野寺百合子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/07/11メディア: 文庫この商品を含むブログを見る

ムーミンパパは、一家のあるじとしてのプライドと責任から、海をわたり、小さな島であたらしい生活をはじめることを思いたちます。
灯台もりのいない灯台に、岩だらけの島。
慣れない土地での生活は、思っていた以上にきびしくて、ムーミンパパは大奮闘!
いっぽう、ムーミントロールは、モランやうみうまと出会い、友だちになろうとするけど……?

巻末エッセイは森絵都さん。

ムーミン谷から飛び出し、慣れない島暮らしを始めるムーミン達。

>「いのちへの不安」を感じさせるできごとや生き物は、ムーミン童話のほとんどの作品にみられます。

と解説で高橋静男さんが書いていたように、読んでいるこちらもなんだか不安で落ち着かない感じ。
でも、ムーミン達は色々な困難を乗り越えて島の環境に少しずつ慣れ、それぞれが適応していくのはさすが。
しなやかな強さ、たくましさを感じました。


うみうまは不思議で美しい生き物なんでしょうね。
出会ったものは皆、惑わされてしまいそう。

ムーミントロールとモランとの交流もドキドキしながら読みました。
灯台もりの正体は途中で想像がついたけれど・・・やっぱりそうだったんですね。


ムーミンパパの思い出』でも感じましたが、ムーミンパパはプライドが高くなかなか弱さを見せられないタイプ?
ムーミンママはそれを分かっていてうまく対応している感じがしました。


次は島暮らしからムーミン谷に戻っているのかな?
残りあと2冊楽しみたいと思います。