はぴの本棚

2003年からの読書日記

ムーミン谷の彗星 (新装版) (講談社青い鳥文庫)作者: トーベ・ヤンソン,下村隆一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/02/14メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る

長い尾を光らせた彗星が、地球にやってくるというので、ムーミン谷は大さわぎ。
ムーミントロールは彗星をしらべるためスニフと天文台へ出発しますが……。

子どもの頃、『たのしいムーミン一家』(だったはず)を読もうとしたけれど、当時の私には物語の魅力が分からず途中挫折。
それ以来、手に取れず大人になってしまった苦い思い出があります。
でもキャラクターは大好き♪
友達からプレゼントしてもらったマグカップもお気に入りだし、シールや手帳、コースターなどちょこちょこ持っています。

2014年は著者のトーベ・ヤンソンさんの生誕100年とのこと。
記念の今年こそシリーズを読むチャンス!
どれを選ぶか迷いましたが、娘達も手に取れるよう講談社青い鳥文庫(新装版)を購入しました。
少しずつ集めながら読んでいきたいと思っています。


さて本書ですが、けっこう不気味で暗い雰囲気。
大人になった今じゃなければ投げ出していたかもしれません。
彗星が落ちてくるというのは怖い!
地球が破滅するのではないかという不安に怯える住人達の様子は、戦争、ノストラダムスの大予言ミレニアム問題などを連想させました。
表紙にもありますが、干上がった海底を竹馬で渡っていく場面が印象に残っています。


結局、大きな被害は出ず日常が戻ってくるというラストでホッとしました。


あとアニメのイメージかな?
スニフは大きいと思い込んでいたけれど、小さいことに驚きました。
ムーミントロールも勇ましい感じだったのが意外(笑)
スナフキンはイメージ通りでした。

あさのあつこさんの巻末エッセイもよかったです。