はぴの本棚

2003年からの読書日記

アーヤと魔女

アーヤと魔女

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身よりのない子どもたちの家で育った女の子アーヤは、ある日、魔女の家にひきとられた。
でも、毎日こきつかわれてばかり!
頭にきたアーヤは、魔女の黒ネコに助けてもらい、魔女に立ちむかう呪文を作り…?


アーヤは賢くて、強すぎますね(笑)
でも、そういう女の子が生き生きと活躍する物語も好きだったり・・・
黒猫のトーマスにベラ・ヤーガ、謎めいた存在のマンドレークも魅力的でした。


佐竹美保さんの絵がたっぷり載っていて物語の雰囲気を自然とイメージすることができました。
彼女のことを「世界中の挿絵画家の中で一番好き」とジョーンズさんが言っていたのは初めて知りました。
同じ日本人というだけですが、なんだかうれしくて誇らしい気持ちになりました。


2011年に亡くなった「ファンタジーの女王」ダイアナ・ウィン・ジョーンズさん。
本書は遺作とのことで、もう新作が読めないのかと思うととても残念です。
とはいえ私には未読の作品もたくさんあるし、日本語訳されていない作品もあるだろうから、読めるのを楽しみに待ちたいと思います。