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2003年からの読書日記

野に出た小人たち―小人の冒険シリーズ〈2〉 (岩波少年文庫)作者: メアリーノートン,ダイアナ・スタンレー,Mary Norton,林容吉出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/04/16メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 53回この商品を含むブログ (14件) を見る

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小人の冒険シリーズ第2巻。
前回はメイおばさんの話をケイトが聞く形式でしたが、今回はトムじいさんの語る話をケイトが聞きます。
後半はかつてのトム少年が蘇るような感じで自然と物語に入ることができました。


1巻よりも冒険色が強くワクワクしながら読みました。
大きな家から逃げ出した一家が野原で見つけた編みあげぐつを借りて暮らす様子、自然の中で楽しそうに遊ぶアリエッティーなど、新たな生活が生き生きと語られます。

やっぱり注目してしまうのは母親のホミリー。
先のことを心配したり、愚痴も多い彼女ですが(笑)時には思い切った行動をするなど、少しずつ変化が見られなんだかうれしくなりました。


そして野育ちの小人スピラーとの出会い。
ジブリの映画ではちらっとしか登場しませんでしたが、原作ではたっぷり楽しめました。
なんともたくましくて魅力的な小人です。
最大のピンチを救ったのもスピラー。
これからも活躍が見られるかも。


次巻は『川をくだる小人たち』とのこと。
どんどん小人の世界が広がり変わっていくのを追いかけたいと思います。