はぴの本棚

2003年からの読書日記

先日、ずっと見たいと思っていた映画「フード・インク」上映会に行ってきました。
午前・午後の部2回上映で私は午前の部に参加しましたが、会場に来ていた人が想像以上に少なかったのが残念。
雨のせいもあったかな?トークライブを挟んで午後の部だったのでそちらにたくさん参加されたのかもしれないけれど・・・


映画公式サイトはこちら↓
http://www.cinemacafe.net/official/foodinc/

既にDVD化されているようですが、大画面で見られてよかったです。

フード・インク [DVD]

フード・インク [DVD]

第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート作品。


スーパーにならぶ色とりどりの商品の映像からスタートし、テンポよく場面が切り替わっていきます。


広いアメリカにたった13か所しか食肉処理場がないという事実、種子の独占、コーンを使った製品の数の膨大さ、遺伝子組み換え食品、急激に成長するように育てられ数歩で座り込んでしまうブロイラー、ハンバーガーパテを食べたのが原因でO157に感染し亡くなってしまった2歳の男の子の話など衝撃を感じる場面の連続でした。

印象的だったのは大企業の圧倒的な力。
既にたくさんの問題が出ているのに効率を求め過ぎている社会・・・日本はアメリカほどではないにせよ、似たようなことが起きているんじゃないかと思い怖さを感じました。


逆に有機で頑張っている農家やオーガニック商品を多く取り扱うようになったスーパーマーケットなどの取材もありました。


映画の最後に、食の安全のために私たちができることが挙げられていました。

○労働者や動物に優しい、環境を大事にする企業から買う
○スーパーに行ったら旬のものを買う
有機商品を買う
○ラベルを読んで成分を知る
○地産食品を買う
○農家の直販で買う


実現できているものもまだまだ難しいのもあるけれど・・・

結局選ぶのは私達一人ひとり。
食は体と心を作る大事なもの、じっくり吟味して選ばないといけないと改めて思いました。


映画の中で紹介されていた本『雑食動物のジレンマ』『ファストフードが世界を食い尽くす』他、食の安全に関する本もこれから積極的に手に取っていきたいと思います。