はぴの本棚

2003年からの読書日記

小惑星探査機「はやぶさ」宇宙の旅作者: 佐藤真澄,渡辺勝巳出版社/メーカー: 汐文社発売日: 2010/10/01メディア: 単行本 クリック: 18回この商品を含むブログ (2件) を見る

(528)
はやぶさ」のことはニュースで見て知ってはいましたが、なんとなくすごいという印象を持っていたくらいで具体的にはいまいち分からず(笑)
月以外の天体表面からサンプルを採取したのは人類初の偉業だということ以外にもたくさん知らないことがありました。
児童向けに優しく書いてくれているのでとても読みやすくてよく理解できました。


2003年5月9日に打ち上げられたことはニュースになったんでしょうが、全く気にも留めていなかった私です。
ミリオンキャンペーンや地球スイングバイという方法で地球の重力のエネルギーをもらいイトカワへ向かったことも初めて知りました。
地球と太陽がちょうど重なる合(ごう)の間は3週間ほど交信不能だということ、消息を絶ったミネルバのこと、イトカワへの不時着、故障や不具合の連続を乗り越えての奇跡的な帰還だったこと・・・たくさんのことを知ることができました。


2592日、7年・・・距離にして60億キロ(月への往復およそ8千回分!)の旅。
はやぶさが軽トラックの荷台に乗るほどの小さな機体というのにも驚かされました。
日本の宇宙技術ってすごい!最後まであきらめないチームメンバーの皆さんの姿勢も素晴らしいと思いました。



>『はやぶさ』は、単なる機械ではなく、もはや自分の子どもと同じ存在。みんな祈るような気持ちで『はやぶさ』を見守っていた。


はやぶさ君と擬人化して呼ぶのもなんだか血が通っているようでいいですね。
カプセルだけを送り届けて自身は燃え尽きてしまうというのも切なくて涙が出そうになってしまったほど。


宇宙ってまだまだ謎に満ちている、今回のサンプル採取で新たに分かってくることもあるはず。

はやぶさの2010年5月に打ち上げられた宇宙ヨットのイカロスや2014年打ち上げ予定のはやぶさ2の話題もこれから注目して見ていこうと思っています。