はぴの本棚

2003年からの読書日記

天と地の守り人〈第3部〉 (偕成社ワンダーランド)作者: 上橋菜穂子,二木真希子出版社/メーカー: 偕成社発売日: 2007/02/17メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 21回この商品を含むブログ (59件) を見る

(373)
ついに読み終わってしまいました。感動!

天と地の守り人」三部作、ラストはチャグムの祖国、新ヨゴ皇国編です。
第二部までで大きく展開した物語がどう収まるのか期待しつつ読みました。
盛りだくさんの内容が詰め込まれているのに納得する内容で終わっているのはさすがでした。


ロタとカンバルの同盟を取り付け新ヨゴ皇国へ戻ってきたチャグム。
父である帝と向き合いますが、最後までお互いを分かり合うことはなく別々の道へ。


シュガはチャグムが戻ってくるとは想像もしていなかったので、なんとか国を救う方法を探し、タルシュに内通することを選び着々と計画を進めていました。
でもチャグムの帰還で状況が大きく変わってきます。


天からの脅威にはタンダの師匠のトロガイ他、呪術師達が力を合わせて立ち向かい民に危機を知らせて救います。


そしてタンダとバルサの場面・・・涙があふれて止まりませんでした。
きっとこれから何度読んでも泣いてしまうはず。


ラストもよかったです。
まだまだ脅威は完全には去っていないし、これからの課題は山積みでしょうけどきっとチャグムなら大丈夫という気がします。


帯によると『精霊の守り人』から11年でシリーズが完結したんですね。
自分の母国語でこの物語が読めたこと、上橋さんと同じ時代に生きてリアルタイムで物語を楽しめたこと、とてもうれしく思います。
再読するとまた新たな発見があるはず。いつかじっくり読み直す機会を作りたいです。

あとは短編集が読めるのを楽しみにとっておきます。