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2003年からの読書日記

クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050))作者: E.L.カニグズバーグ,E.L. Konigsburg,松永ふみ子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/06/16メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 41回この商品を含むブログ (82件) を見る

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以前本プロで話題になってたこの本。やっと読めました。
期待通り、面白かったです。

クローディアは弟のジェイミーを誘って家出をします。
行き先はメトロポリタン美術館というのがすごい。
日本では考えられない場所です。

しっかり計画を練っているクローディア。
でも夢見がちなところがあるし、お金に関しては甘い部分があります。
だからお金をしっかりためている弟を相棒にするのは賢いと思いました。
ジェイミーは秘密を漏らしそうになったりおっちょこちょいだけれど、お金に関してはかなりしっかりしています。
きょうだいが喧嘩しつつもお互い補い合っているのがよかったです。
クローディアに言葉を直されると「ちぇっ、ぼろっちいの」と言う口癖も好きでした。

メトロポリタン美術館で天使の像を見てから、二人の家出は天使の像の謎をさぐるものに変わります。
時々登場するフランクワイラー夫人がどうかかわってくるのかと思っていたら最後にどんどんつながってきて、見事な結末に!
クローディアの秘密(夫人の秘密も)が分かりうれしかったです。

思春期の女の子は自分だけの秘密を持ちたがるし、「今までと違った自分になりたい」「もっと成長したい」という気持ちを持つんですよね。
幼い頃の自分を思い出して懐かしくなりました。



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ぱせり > こんにちは。カニグズバーグの本のなかで一番好きです(というほどたくさん読んでいるわけではないのですが♪)
そうそう、「ぼろっちいの」って言葉、おもしろかったですよねー。あれ、原文はどういう言葉なんでしょうね。それに、フランクワイラー夫人、素敵でした。意固地そうに見えて、、繊細でやわらかくて、しかも一筋縄ではいかないしぶとさ(?)がすごく好きです。クローディアも遠い将来こうなりそうな気がする♪ (2005/02/11 09:13)
トントン > ぱせりさん、カニグズバーグの本は初めて読んだのですが気に入りました!次は何を読もうか考え中です。「ぼろっちいの」って原文はどうなのか、気になりますよね。読んでて毎回この言葉が出てくるたびに面白いなと思いました。フランクワイラー夫人もよかったですね。クローディアと似ている部分、確かにありますね♪ (2005/02/12 13:31)
露 > トントンさん、こんにちは。私もこれが初カニグズバーグでした。メトロポリタン美術館へ家出だなんて、クローディアの発想もすごいですが、お小遣いをためこんでいる弟を相棒にするちゃっかりさにもホント感心させられますね。私はこの後、歴史もの「ジョコンダ夫人の肖像」を読んだのですが、この先はやっぱり現代っ子ものを読んでみたいです。 (2005/02/12 18:25)
トントン > 露さん、こんばんは。クローディアは本当に魅力的な女の子だなと思いました。ちゃっかりしてるところも好きだし、夢見がちなところもいいなって♪「ジョコンダ夫人の肖像」も面白そうですよね。モナリザの話でしたっけ?「魔女ジェニファと私」も気になってます。 (2005/02/13 21:52)
ケイ > このお話いいですよね。ストーリーの構成がうまいなあと、感心しました。美術館とこどもの本、この取り合わせってすごいですねぇ。。いいです。 (2005/02/15 22:06)
トントン > ケイさん、海外の家出は一味違うなと思って読んでました。カニグズバーグの本をまた読んでみたいです。 (2005/02/16 17:46)
すもも > 以前どこかでNHKの「みんなの歌」『メトロポリタンミュージアム』という歌は、この『クローディア・・・』がもとになっているときいたことがあります。いつか読もうと思っているのですが、なかなかたどり着けなくています。 (2005/02/17 09:59)
あしか > え”〜。そうだったんですか。そういえば、そういう雰囲気でしたね。へ〜!!なるほど。 (2005/02/17 12:22)
トントン > すももさん、私も本プロのどなたかの日記で「メトロポリタンミュージアム」の歌のもとになっていると聞いたので読んだんですよ。北原杏子さんだったか、nineさんだったかな?すももさんの感想も楽しみにしてますね。
あしかさん、私も本プロで知ったんですが「なるほど〜そういえば・・・」と思いました。一つの作品からつながりが見つかるとうれしいですよね。 (2005/02/18 11:48)