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2003年からの読書日記

停電の夜に (新潮クレスト・ブックス)作者: ジュンパラヒリ,Jhumpa Lahiri,小川高義出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/08/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 42回この商品を含むブログ (75件) を見る

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私は海外文学はファンタジーくらいしか読まないけれど、これは数々の文学賞を総なめにしたインド系新人作家のデビュー短篇と聞いたので珍しくチャレンジしてみました。

あまり期待して読まなかったからよかったのか、文章がスーッと入ってきました。

夫婦や家族など親しい人たちの間に流れる微妙な距離感を描くのがとっても上手な作家だと思いました。

ちょっと寂しい読後感も心地よいし、じんわり余韻にひたれました。

インド系の人たちが登場するからか、ちょっと湿度を持った独特の空気感も感じました。
「セン夫人の家」と「三度目で最後の大陸」が印象に残っています。

翻訳小説は訳者との相性もあるんだろうけれど、こんなにすんなり読めるとは思わなかったので意外でした。

これからは読まず嫌い克服のため色々挑戦したいです。

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ありんこ > この短編集は私のお気に入りです。異国情緒漂う独特の雰囲気にすっかりハマってしまいました。翻訳ものもたまにはいいですよね~!私も少しずつ挑戦したいと思ってます! (2005/02/18 13:53)
雨あがり > こんにちは。確かに翻訳物は訳者との相性がありますよね。私も「三度目で最後の大陸」が一番好きでした。ラヒリの長編「その名にちなんで」もお薦めです。 (2005/02/18 14:31)
たばぞう > すごい売れ売れだった本なのに、思い切り積読しています・・・(--;)。同じ作者による長編「その名にちなんで」、良かったですよ♪。 (2005/02/19 13:03)
トントン > ありんこさん、翻訳ものはほとんど読まない私ですがこれは当たり!でした。異国情緒ありましたね〜
雨あがりさん、どの短編も印象に残りましたが「三度目で最後の大陸」はほんのり明るいラストが特によかったです。「その名にちなんで」も期待できそうですね。
たばぞうさん、翻訳もの苦手な私でもよかったので色々読まれているたばぞうさんはどう感じるのか興味あります。感想楽しみに待ってますね。「その名にちなんで」たばぞうさんもおすすめなんですね。ぜひ読まねば! (2005/02/19 21:51)