はぴの本棚

2003年からの読書日記

ワンダー Wonder作者: R・J・パラシオ,中井はるの出版社/メーカー: ほるぷ出版発売日: 2015/07/18メディア: 単行本この商品を含むブログ (13件) を見る

オーガスト・プルマンはふつうの男の子。
ただし、顔以外は。
生まれつき顔に障害があるオーガストは、はじめて学校に通うことになった。
だが生徒たちはオーガストの顔を見て悲鳴をあげ、じろじろながめ、やがて「病気がうつる」と避けるようになる。
一方で、オーガストの話をおもしろいと感じる同級生は少しずつ増えていた。
そんなとき、夏のキャンプで事件が起こる……。
全ての人に読んで欲しい、心ふるえる感動作。

以前の課題図書&映画化されたこともあり、ずっと気になっていてやっと読めました。

顔の障害というのはかなり目立つので本人も家族もしんどいのではないかとまず感じました。
でも、実際にオーガストと出会ったら私も本に登場する大多数の大人や子ども達のような反応をしてしまうような気がします。
そんな反応でたくさん傷ついてきたオーガストの気持ちを想像すると辛い・・・
だから学校に通い始めたオーガスト自身が傷つきながらも成長していく姿が素敵だと思ったし、家族や周りの人達が少しずつ変化していく様子がとてもよかったです。
この本から障害だというだけで目を逸らすのではなく、知ることと実際に本人と接してみることの大切さを教えてもらいました。

あらすじだけで重い話かもと構えてしまいそうですが、読みやすいけれど内容は深く強い印象を残す作品でした。
目立つ色の装丁もとても印象的でした。
たくさんの人に読んでほしいと思いました。
続編の『もうひとつのワンダー』もぜひ読みたいです。