はぴの本棚

2003年からの読書日記

教養は児童書で学べ (光文社新書)作者: 出口治明出版社/メーカー: 光文社発売日: 2017/08/17メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見る

子ども向けに本をつくろうとしたらごまかしがききません。
つまらないとすぐにそっぽを向いてしまいますから。
だから、いい児童書は、無駄をすべて削ぎ落としたうえで、ていねいにつくってあるのです。
児童書は、子どもの気持ちにならないと楽しめない本ではなく、優れたものは、子どもが子どもとして楽しめるのと同様に、大人も大人として楽しめます。
この本で紹介する十冊は、すべて、子どもに読むためだけの本ではなく、大人が純粋におもしろいと思える本ばかりを選んでみました。
だから、まずは、大人に読んでもらいたいと思います。(「はじめに」より)

NHKの番組「SWITCH インタビュー達人達」のミムラ美村里江)さんとの対談がとても印象的でいつか著書を読みたいと思っていました。
大好きな児童書の本ということもあり、興味津々で読みました。

「はじめに」から、出口さんの圧倒的な読書量と深い知識が文章から伝わってきました。
どんなに忙しくても寝る前に1時間の読書を続けているとのこと・・・見習いたい!

紹介されていた児童書は10冊ですが、それぞれの本と合わせて読みたい本も紹介されているのがよかったです。
既読は半分の5冊。
未読本の『さかさ町』はぜひ読みたいし、子どもの頃簡略版で読んだことのある『西遊記』や『アラビアン・ナイト』に改めて挑戦するのも新しい発見がありそうでいいなと思いました。

ずっと再読したいと思っている『モモ』今度こそ必ず読みたいです。