はぴの本棚

2003年からの読書日記

ハリネズミの願い作者: トーンテレヘン,Toon Tellegen,長山さき出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/06/30メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (11件) を見る

ある日、自分のハリが大嫌いで、つきあいの苦手なハリネズミが、誰かを招待しようと思いたつ。
さっそく招待状を書き始めるが、手紙を送る勇気が出ない。
もしクマがきたら? カエルがきたら? フクロウがきたら? ――臆病で気難しいハリネズミに友だちはできるのか? 
オランダで最も敬愛される作家による大人のための物語。

第14回 本屋大賞「翻訳小説部門」受賞。
かわいらしい表紙(装丁は日本版オリジナルとのこと)が気になったこともあり、ずっと読みたいと思っていました。

ハリネズミ、お疲れさま!と言いたくなります(笑)
これほどではないけれど、私もくよくよ悩んだり、考えすぎるタイプなので、共感しながら読みました。
まだ起こってもいない未来をあれこれ想像しすぎて(悪い想像がほとんど)しんどくなるんですよね。
考えても仕方ないのになぜかやめられない・・・
年を重ねて気持ちをだいぶ早めに切り替えるようになってきましたが、難しい。

たくさん登場する動物達も個性豊かで楽しかったです。
何度か出てくるカタツムリとカメの会話がいい味を出していました。

このまま淡々と終わるのかなと思っていたら、最後にちょっと物語が動きます。
ホッとしました。
ハリネズミが一歩前へ進めるきっかけになりますように。

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