たのしいムーミン一家 (新装版) (講談社青い鳥文庫)作者: トーベ・ヤンソン,山室静出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/04/11メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る
長い冬眠からさめたムーミン谷の愛すべきなかまたちが、海べりの山の頂上で、黒いぼうしをみつける。
だが、それは「魔法のぼうし」だったために、つぎつぎにおかしな大事件が……。
巻末エッセイは角野栄子さん。
子どもの頃、唯一読んだ覚えがある作品。
今回は『ムーミン谷の彗星』から読み始めましたが、初めて読む人は本書から手に取った方が深刻度がなくとっつきやすいかなと思いました。
飛行おにの魔法の帽子が巻き起こす騒動がとても面白い。
卵の殻が雲に変わってしまったり、水が木いちごのジュースになったところはかすかに記憶に残っていて驚きました。
ニョロニョロ達が夏至に島に集まるのを想像するとワクワクしましたが、前回はさらっと読んでしまったのか覚えていなかったのが残念。
トフスランとビフスランが夫婦だったのも記憶になかったし・・・
自分が母親の立場になったからなのかムーミンママについ注目してしまうのも面白い発見でした。
姿が変わってしまったムーミントロールを唯一信じてくれた場面がとてもよかったです。
>「ね、なにが起こったって、わたしにはおまえが見わけられたでしょ。」
子どもを安心させてくれる愛情たっぷりのこの言葉が大好き。
ムーミンシリーズを読むといつもより時間がゆっくり流れているような気がします。
穏やかな気持ちになれるのもうれしい。
次は『ムーミン谷の夏まつり』に行きます。