はぴの本棚

2003年からの読書日記

流れ行く者―守り人短編集 (偕成社ワンダーランド 36)作者: 上橋菜穂子,二木真希子出版社/メーカー: 偕成社発売日: 2008/04/15メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 25回この商品を含むブログ (49件) を見る

(565)
守り人短編集です。
浮き籾、ラフラ<賭事師>、流れ行く者、寒のふるまいを収録。


バルサとタンダの子ども時代のことが書かれています。
久々に守り人の世界を堪能できました。


ラフラは雑誌ユリイカで掲載されたものを加筆したそう。
だいぶ前に読んで記憶が薄れかけていたので、今回改めて読むことができて懐かしかったです。


バルサが過酷な暮らしをしていることは簡単に想像できたけれど、タンダもなかなか生きにくい子ども時代だったことを感じられたのは大きな収穫でした。


二人が魚釣りをする場面がとても印象に残っています。


流れ行く者の結末は壮絶で読みながら震えてしまいました。
バルサの気持ちはもちろん、ジグロの気持ちも痛いほど伝わってきて涙が出そうになりました。

『炎路を行く者』の発売も近々のようで読めるのが楽しみです。