はぴの本棚

2003年からの読書日記

絵本屋の日曜日作者: 落合恵子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/04/26メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 7回この商品を含むブログ (13件) を見る

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クレヨンハウス主宰の落合恵子さんが100冊の絵本を紹介した2006年出版のエッセイ。


火照った足の裏をもてあましたら・・・『よあけ』


のどかな「無防備」がうらやましかったら・・・『ロージーのおさんぽ』


幸福な想像力を磨きたかったら・・・『かいじゅうたちのいるところ



愛犬バースへの思い、母の介護、庭仕事・・・落合さんの日々が絵本紹介と共に語られます。




>絵本というと、子どものものと考える大人がいる。いや、完成度の高い絵本は子どもを中心に、年齢制限なし、間口は広く、奥行きは深いメディアだ。


この言葉は本当にそうだと思います。
絵本って子どもにはもちろん大人にこそますます必要とされているんじゃないかと改めて感じました。


>大人が描きたがる「子どもらしさ」や「子ども像」にすっぽりおさまる子どもなんて、ほんとはひとりもいやしない。
大人自身、自分の子ども時代を思い起こすと、そのことに気づく。そのくせ、どこかで頑迷な「子どもらしさ」を求めてしまうのも、大人のやっかいなところかもしれない。


>「何になるか」など、たいしたことではないのだ。大事なことは、どう生きるか、なのだと。



印象に残る文章があちこちにあり、普段の自分を反省したり逆に元気をもらえるエッセイでした。


読んだことのある作品は読み返してみたくなったり、全く知らない作品は探して読みたくなります。


未読作品は全部読みたいと思っていますが、特に気になった作品を5つあげておきます。

『ふくろうくん』
『じめんのうえとじめんのした』
『おおきな木』
『せかいのひとびと』
「くまのアーネストおじさん」シリーズ


介護に関する落合さんの著書も読んでみようと思います。
そして機会を見つけてクレヨンハウスにもぜひ行きたいです。