はぴの本棚

2003年からの読書日記

かりんちゃんと十五人のおひなさま作者: なかがわちひろ出版社/メーカー: 偕成社発売日: 2009/01/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (5件) を見る

ひなまつりは過ぎてしまったけれど、なんとか3月中に読むことができました。


かりんちゃんがひいおばあちゃんからもらったおひなさまは古いけれどとっても素敵。
それもただのひな人形ではなくておしゃべりするし、鳥に憑依もするんです!


いつも見守ってくれていて時には身代りにもなってくれる人形達。
こんなエピソードを知るとひな人形の汚れや傷みがいとおしくなってしまいます。
物語であやめのおばあちゃんが話してくれますが、昔は紙で作ったひな人形にけがれを受けてもらい川に流していたんですよね。


楽しく読んでいるうちにおひなさまに詳しくなれます。
人形達の名前や役目、お道具など大人の私でも知らなかったものもいくつかあり勉強になりました。
ずっと続いてきた日本の文化ですもん、忘れないように子ども達に伝えていきたい伝えなければと思います。
かりんちゃん、あやめちゃん、ななこちゃん、どの子のおひなさまもいっぱい思いのこもった宝物ですね。


最後に載っている仕丁たちのことわざ辞典はユニークだし、なかがわちひろさんのあとがきも素敵でした。


実家にも私が子どもの頃買ってもらった七段飾りのひな人形があります。
もう何年も箱に入ったままらしいけれど、久しぶりに並べてみたくなりました。



絵本はよく購入するんですが、児童書はまだ少ない我が家の本棚。
この物語をさりげなく置いておいて将来成長した娘達が手に取ってくれるといいと思いました。