はぴの本棚

2003年からの読書日記

1Q84 BOOK 2作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/05/29メディア: 単行本購入: 40人 クリック: 432回この商品を含むブログ (925件) を見る

この感想を読んだファンの皆さん、すみません・・・と謝っておきます(笑)
私がこれまで読んだ数少ない作品の中で一番読みやすく楽しめたんですが、最終的にはすっきりせず。


理由も考えてみましたが、これはもう個人的な好みの問題みたい。
嫌いではないけれど積極的に読みたいとは思わないというのが一番近いかな。
村上春樹さんの小説は私にあまり合わないようだという予想は間違いなかったようです。


ふかえりにしても、恭子にしても、あゆみにしても、女性達が男性に都合よくできすぎている気がするのが嫌なのかも。
性描写が多いのは予想していたし、特に気にせず読みましたが初めて読む人は抵抗があるかもしれないですね。


書店でこれだけ話題になってかなり多くの人が読んだと思うけれど評判はどうなのかしら?
自分だけ仲間はずれというかあまのじゃくみたいでちょっと残念ですが、もう仕方ない(笑)



青豆の2者択一の選択も予想できたものの、天吾を生き残らせるために自分が犠牲になるというのは厳しいですね。
お互い思い合っていてすぐ近くにいるのにすれ違う場面はとても切なかったです。


愛があれば自分が犠牲になって死ぬことも耐えられる・・・深いです。
これは男女間だけでなく親子でも友人同士でもそうだろうと思います。
青豆は理由はどうあれ殺人者なので若くしてこういう運命を受け入れなければいけなくなったのは仕方がないのかもしれないけれど。



4月に出る続編も母経由で借りるつもりですが、期待しすぎず読みたいと思います。



下巻で印象に残った文章。

>心から一歩も外に出ないものごとなんて、この世界には存在しない。



ヤナーチェックシンフォニエッタ、PCで検索して曲冒頭の特徴的なファンファーレ部分を聴いてみました。
この曲を聴きながら小説を読むとさらに気持ちが盛り上がりそう。


音楽もそうだけど、この小説をきっかけにして『一九八四年』『カラマーゾフの兄弟』なども読みたいと思わされますね。
『猫の町』はオリジナルかと思っていましたが萩原朔太郎の『猫町』(未読です)から来ているみたい。
こちらも読んでみたくなりました。