はぴの本棚

2003年からの読書日記

フィギュアスケートを100倍楽しく見る方法作者: 荒川静香出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/11/17メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 35回この商品を含むブログ (12件) を見る

バンクーバーオリンピックには間に合わず残念でしたが、読めてよかったです。
トリノオリンピック女子シングル金メダリストの荒川静香さんが書かれている本です。
目立つタイトルということで100倍とつけたのでしょうね・・・そこまではいかないかもしれないけれど、フィギュアスケート初心者の私にはなかなか興味深い内容が多かったです。
文章から荒川さんのフィギュアを愛する気持ち、情熱がぐいぐい伝わってきて好感が持てました。


新採点方式はきちんと数値化されていると思っていたけれど、そうではなくあいまいな部分も残っているということ。

演技構成点は経験を豊富に積んできた選手が高い得点を得られること。

など知らなかったこともいくつかあり読んでよかったと思いました。


ジャンプの種類も説明されていましたが、今後見てもアクセルジャンプと他の区別がつくくらいでやっぱり分からないはず(笑)


女子シングル、男子シングルそれぞれの選手達の持ち味、個性について書かれている章はとても参考になりました。
あとコーチについて書かれた章も興味深かったです。



楽しめたのはよく聞かれる疑問や質問に答えるコーナー。


>「キス&クライ」で選手とコーチは何を話しているのですか?

>ヘアメイクは自分でするのですか?

>選手は演技をしている時、どこを見ているのですか?

などなかなか面白かったです。



ジンクスってスポーツ選手は特に気にするというけれど、フィギュアもやっぱりそうなんですね。

今回キム・ヨナ選手がまた青い衣装で金メダルを取ったから次のオリンピックでも青い衣装の選手が・・・なんて想像するのも楽しいです。




>勝ち負けが注目されることは仕方ありませんが、私は、ひとりひとりの選手の個性を生かした演技を味わうのも楽しみ方のひとつだと思いますし、すべての選手がそれまで積み上げてきたものを十分発揮できるよう、祈っています。

この文章がとても印象に残りました。


ルールなど難しいことは色々あるけれど、詳しい解説は専門家に任せて純粋にフィギュア観戦を楽しみたいと思いました。
もうすぐ始まる世界選手権を見るのがとても楽しみです。
そしていつか実際の会場で試合を見てみたい!

日本人選手につい注目してしまいますが、もっと色々な選手の演技に注目してじっくり見たくなりました。
荒川さんの解説もこれからは集中して聞いてみたいと思っています。