はぴの本棚

2003年からの読書日記

クローズド・ノート作者: 雫井脩介出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/01/31メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 40回この商品を含むブログ (135件) を見る

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雫井さんの作品は初めて。
本プロで評判がよかったので図書館で予約していました。

自分が教育系の学科で教師の勉強をしたこともあったし、(教育大ではありませんが)部活も音楽関係だったのでなんだか主人公が若い頃の自分に近いように思えて評価がやや甘くなってしまったかも(笑)

前の住人(真野伊吹先生)のものらしいノートを読んでいるうちに、感情移入してしまう香恵と同じように私も伊吹先生の気持ちや悩みにいつの間にか共感してしまっていました。
途中で先が読めてしまう部分もあったけれど、それでもやっぱり期待を裏切らない面白さでした。

最後は分かっていても涙があふれそうになってしまいました。
あとがきで伊吹先生は著者の亡くなった姉がモチーフになっていて、彼女の書いたものに近い文章も使ってあると知り、さらにうるうるしてしまった私です。

そして、万年筆。
高級で書きにくいイメージがあったけれど、自分に合う1本が見つかればきっと素敵なんでしょうね。
一度使ってみたくなっちゃいました。

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みか > 私も最後は、涙があふれそうでした。筋がわかっているのに、泣かせる文章ってすごいと思いました。 (2006/10/16 11:47)
ゆんゆん > 私も読むにつれて結末は想像できたのにラストは涙涙でした。 (2006/10/16 12:06)
トントン > みかさん、私も途中で筋がなんとなく予想できたんですがそれでもうるうる来てしまったので驚きました。筋が分かってるのに泣かせる文章ってすごいですよね。
>ゆんゆんさん、たぶんこうなりそう・・・と思いながら読むんだけど、それでもページをめくる手が止まらなかったのは著者の文章の力ですよね。涙涙、よく分かります。 (2006/10/17 07:08)
kanakana > 私もオチは想像ついたけれど、そんなことは関係なく感動しました。特に終盤。香恵や伊吹先生のように、一生懸命に生きて、一途に人を好きになるのは素敵だなと思います。 (2006/10/17 19:33)
トントン > kanakanaさん、おはようございます。ラストへの想像がつくのに感動できるって、すごいことですよね。「一生懸命に生きて、一途に人を好きになるのは素敵」本当にそうだと思いました。 (2006/10/18 07:34)