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2003年からの読書日記

馬と少年―ナルニア国ものがたり〈5〉 (岩波少年文庫)作者: C.S.ルイス,ポーリン・ベインズ,C.S. Lewis,瀬田貞二出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/11/17メディア: ペーパーバック クリック: 5回この商品を含むブログ (42件) を見る

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ナルニア国物語5巻目。
刊行順でいけば5番目ですが、ナルニアの年代表でいけば、『魔術師のおい』(シリーズ6巻目で未読)→『ライオンと魔女』に次いで3番目の物語になります。

今回は現代から誰かがナルニアへ行くという形式ではなく、もう既にピーターたちきょうだいがナルニアで王や女王になって国を治めているところから始まります。

今回の主人公は漁師の養子シャスタ。
ナルニアからはるか南のカロールメンという国に住んでいる貧しい少年です。
ある日彼と養父のところに貴族の男がやって来て、自分が奴隷として売られようとしているのを聞いてしまいます。
貴族のものいう馬ブレーと逃げ出したシャスタはナルニアへ向かうことになり、途中で同じくものいう馬(フイン)に乗ったアラビスという少女と出会い旅を続けます。
ナルニアに危険が迫っていることも知り、なんとか先に伝えようと奮闘しますが・・・

今回の主役はシャスタとアラビスなんでしょうが、ものいう馬のブレーとフインの存在感が強くて(陰の主役?)すごくいい味を出していました。
馬の会話も生き生きとしていて、気持ちが伝わってくるようでした。
馬と話をすることができたらこんな感じなのかな?

あとがきの解説にもありましたが、馬が身近な動物であるイギリスだからこそできた物語なんでしょうね。
日本だと犬や猫、いや猿かな・・・そう考えると面白いです。

アスランの登場も今回は多めだったし、シャスタの正体にちょっと驚いたりもして最後まで楽しめました。

このシリーズも残すところあと2冊。
次はナルニアが生まれる頃の物語ということで楽しみです。

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チピー > トントンさん、着々と読まれていますね♪ もし読むとしたらどの順で読もうかな〜と思っています。ルイスが読んでほしがっていた順番がある(?)というようなこと、読んだし、でもやっぱりシリーズ順でいきそうです。ものいう馬って、いいですね。どんな会話か読んでみたいです。黒馬物語でも馬が主役でしたが、イギリスはやはり馬が身近なんでしょうね。 (2006/10/03 19:08)
トントン > チピーさん、お返事遅くなってごめんなさい。ナルニアもあと2冊を残すだけになりました。今年中にはぜひ読了したいなと思ってます。ルイスが読んで欲しがっていた順番があるんですか!それは気になりますね・・・私は刊行順にいきましたが、再読する時はナルニア年代史の順でも面白いかも。この巻はものいう馬が2頭登場するんですが、それぞれ個性があって面白かったですよ。馬が身近なイギリスならではって感じでした。『黒馬物語』は未読なのでいつか読んでみたいと思います。 (2006/10/06 14:54)