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2003年からの読書日記

錬金術作者: マーガレット・マーヒー,Margaret Mahy,山田順子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/11/19メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (6件) を見る

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魔法のような、幽霊話のような、でもおどろおどろしいのではなくて、恋愛の部分もあるし、家族の物語でもある・・・本当に色々な要素を詰め込んだ魅力的な物語でした。

主人公のローランドは幼い頃から毎度見る悪夢におびやかされながらも、学校でも家でも優等生で過ごしてきた好青年。
しかしなぜか万引きをしてしまい、それを教師に知られてしまいます。
万引きを伏せておくかわりに同級生の少女ジェスの身辺を探って欲しいと持ちかけられ、全く興味のなかったジェスに仕方なく近づくことになります。

時折頭の中で忠告する声、悪夢の秘密、ジェスの住んでいる不気味な屋敷・・・
謎がいっぱいで気になって読む手が止められない感じでした。
緊張感も最後までずっと持続しているのもすごいところです。

タイトルの「錬金術」という言葉も興味深くて、どこで登場して物語に絡んでくるのか楽しみに読めました。
錬金術」ってちょっと神秘的で謎めいた学問ですね。
この言葉を聞くとワクワクしてしまいます。

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北原杏子 > 読まれたんですね♪ 私もワクワクしながら、この本を読みました。まさにいろんな要素が入ったお話でしたね。ちょっと怖かったり、神秘的だったり。でも最後は温かい家族の話で終わって良かったです。 (2006/09/13 23:17)
ときわ姫 > 独特の雰囲気を持った作家さんなんだなあと感じた小説でした。
気になってマーヒーもっと読もうと思いながら、図書館にたくさん入っているからいつでも読めるとつい後回しにしています。 (2006/09/14 09:54)
トントン > 北原杏子さん、本当にワクワクして楽しめる物語でした!ちょっとホラーっぽい感じもして怖がりの私にはドキドキでした。色々な要素があったけれど最後は家族に戻ってきましたね。ホッとするラストでよかったです。
>ときわ姫さんがおっしゃるようにマーヒーさんの作品は独特の雰囲気がありますね。たしかに図書館にたくさん入っていると安心して後回しにしちゃうところはあるかも^^これから他の作品も(絵本も含めて)読みたいなと思いました。 (2006/09/14 19:01)