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2003年からの読書日記

銀のいす―ナルニア国ものがたり〈4〉 (岩波少年文庫)作者: C.S.ルイス,ポーリン・ベインズ,C.S. Lewis,瀬田貞二出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/06/16メディア: ペーパーバック クリック: 7回この商品を含むブログ (41件) を見る

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ナルニア国物語4巻目。
前巻に登場したユースチスに加え、新たにジルという少女がナルニアを訪れます。
そこでアスランから行方不明のナルニアの王子リリアンを探すことを命ぜられ、ユースチスと沼人の泥足にがえもん(すごい名前!)とで
王子探索の北方の険しい旅に出かけることになります。

今回は沼地や北方の国、地底など暗く厳しい旅が多かったので物語もなんとなく重くて沈みがちなトーンに感じましたが、泥足にがえもんのキャラクターがなんともいえないいい味で
彼がいることでこの旅もぐっと引き締まるように思いました。
にがえもんはいつも物事を最悪な方へと考えるのですが、いざという時はすごく頼りになる真の勇者で、皆がピンチになった時は必ずといっていいほど活躍してくれます。
皮肉っぽい部分もあるけどちょっとお茶目な感じでいいなと思いました。

王子を無事見つけ出した後の魔女との対決も迫力がありました。
「現実」とは何かについて、言い合う場面はファンタジーというよりは哲学に近い感じさえしました。
あとがきにもありましたが、ルイスは想像力(イメージの力)を大切に思っていたんですね。
そう考えて読むとまた違った印象になると思いました。

この巻までは読んだ記憶があるのですが、それからは未知の世界。
あと3巻、楽しみに読みたいと思います。

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チピー > トントンさん、こんばんは。ナルニアは4巻は読んだことない(と思う)んです。リリアン王子、名前は聞いたことありますね。泥足にがえもんというのは、名前きいたら印象強くて、どんなかな〜と思っています。今年ナルニア読めなかった。映画はみたので、いつかまた挑戦してみたいです。トントンさんもがんばって続けてください♪ 「哲学」っていうのがすごいですね。 (2006/09/08 18:59)
トントン > チピーさん、おはようございます。お返事遅くなってごめんなさい。チピーさんは4巻未読っぽいですか?魔女との戦いの部分がちょっと哲学みたいな感じに思えたのですが、なかなか面白かったですよ。いつか挑戦してみてくださいね!映画は全巻読み終わったらレンタルしてぜひみたいと思ってます。 (2006/09/13 07:03)