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2003年からの読書日記

嵐が丘 (新潮文庫)作者: エミリー・ブロンテ,鴻巣友季子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/06/28メディア: ペーパーバック購入: 5人 クリック: 25回この商品を含むブログ (135件) を見る

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今年の私の目標である名作を読むという課題ですが、やっと1つ読めました。
たしかに精神の緊張を伴う読書も大事ですね。
それにしても長時間かかったし、かなり疲れました。
分厚かったのもあるけれど、読み終わった後の達成感が違う気がしました。

でも、これ想像以上にかなり濃い小説でした。
嵐が丘>と<鶫の辻>という二つの屋敷を中心に物語が語られるので、この閉じた濃い雰囲気が出ているのかなと思いました。
紹介文に「一世紀半にわたって世界の女性を虜にした恋愛小説」とあったけれど、恋愛というより愛憎物語?
ヒースクリフの恨み、復讐の思いはすさまじいものがあって、その気持ちを延々持ち続けて、未来の子ども達にまで不幸を及ぼすのはかなり怖かったです。
やっと最後に平穏が戻ってきたのでホッとしました。

苦戦したのは登場人物の把握。
人物はそんなに多くないんだけれど、近い婚姻関係のため、似たような名前ばかりで関係をつかむのに時間がかかりました。

使用人ネリーの語りは効果的でとても引き込まれました。
でもネリーの目からみた人物評ってことだから、実際のヒースクリフやキャサリン、その他の人々の本質は結局闇の中なのかもしれないと思いました。

また気力のある時に名作読書を楽しみたいです。

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ぱせり > これも学生時代に読みました。もうほとんどおぼえていないのですが、ヒースクリフの激しさに圧倒されました。名作読書、わたしも気力が必要です。でも、未読の名作、読んでみたいなあ、という気持ちはあるんですけど…いつか楽しみながらこの本も再読してみたいです。 (2006/05/12 08:00)
青子 > トントンさん、こんばんは。この作品大好きで、以前は何度も読み返していました。最近はちょっとご無沙汰ですが。私は、やはりヒースクリフとキャサリンの屈折した恋の物語として読んでいました。それに、人間の欲も絡ませてあって、とんだお嬢さんなんですが、なぜか憎めなくて。 (2006/05/12 23:33)
すもも > 私も学生の頃、読みました。全編、重厚な雰囲気の小説ですよね。まさに悲劇といった感じです。わたしはどちらかというと、同じ姉妹のシャーロット・ブロンテ著『ジェイン・エア』のほうが好きで、何度も読み返していました。
でも、当時ほとんどの人が、圧倒的に『嵐が丘』を支持してましたね。両方とも映画になりましたが、映画も『嵐が丘』のほうが人気あったようです(^^) (2006/05/13 10:24)
そのみ > こちらにもお邪魔してみますね。「嵐が丘」、だいぶ前に読みましたが、ヒースクリフの執念の強さは怖いほどでした。文学全集に名を連ねるような名作を読むという目標を私も毎年のように掲げるのですが、なかなか実行できません・・・。でも、読後の満足感はたしかに濃い気がします。また何か挑戦してみようかな。 (2006/05/13 11:09)
ミワ > トントンさん、すごい!わたしもここ何年か同じように目標にはしているのですが、気力が続かず断念してばかりです^^;
しかも、みなさんのように、この本は題名は知っていても読んだこともないのにコメントさせていただいてます(笑)。
日本の作品はちょくちょく読んでいるのですが、海外作品まではさっぱり手が回りません〜。 (2006/05/14 16:58)
トントン > 娘が体調を崩してて、やっと回復しました。お返事遅くなりました。
>ぱせりさんは学生時代に読まれたんですね。私もヒースクリフの激しさは予想以上でした。名作読書、気合いりますよね!私も少しずつ気力のある時に名作に挑戦していきたいと思ってます。再読もまた楽しみですよね。
>青子さんは何度も読まれていたんですね。屈折した恋の物語に人間の欲・・・ものすごく濃い物語でした。そうですね、キャサリンってすごくわがままで自分勝手(笑)なんですけど、なぜか憎めないところがありました。
>すももさんも学生時代に読まれたんですね。お屋敷という狭い空間が舞台だからか、すももさんがおっしゃるようにすごく重厚な感じがしました。『ジェイン・エア』タイトルは知ってるんですが、これも未読なんです。すももさんのお好きなこちらもぜひ読んでみたいと思います。
>そのみさん、こちらにもありがとうございます。本当に怖いほどの執念を感じますよね。名作を読むのは体力(気力?)がいるけれど読後の満足感はとてもいいなと思いました。そのみさんが何に挑戦されるか楽しみに待ってますね。
>ミワさん、おはようございます。私もやっと1冊挑戦できたくらいなのでまだまだなんですよ。これから少しずつでも名作読んでいきたいと思います。ミワさんもいつかきっと読み時があるはずですよ!ミワさんの感想ゆっくり楽しみに待ってますね。 (2006/05/15 07:56)
チピー > トントンさん、娘さん具合いかがですか?  名作読書されているのですね。「嵐が丘」は、前に少しよみかけたような、未読のような、記憶がうつろです。「ジェイン・エア」は読んで、映画もみたんですけど。「嵐が丘」もいつか読んでみたいです。ヒースクリフという名前は印象的ですよね。 (2006/05/22 20:19)
トントン > チピーさん、こんにちは♪娘のこともありがとうございます。すっかり元気になりました!名作読書、本当はもっと読んでいきたいんですけどなかなか・・・『嵐が丘』は前から気になっていてやっと手に取ることができました。チピーさんは『ジェイン・エア』の原作も映画も観られたんですね。私もぜひ読んでみたいです。ヒースクリフ、名前も生き方も強烈で印象に残りました。 (2006/05/23 13:46)