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2003年からの読書日記

バーティミアス (3) プトレマイオスの門作者: ジョナサン・ストラウド,金原瑞人,松山美保出版社/メーカー: 理論社発売日: 2005/12/08メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (52件) を見る

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3部作完結編です。
今回もかなり分厚いです。
イギリスでは、長く続く戦争と魔術師の支配に市民の反乱も高まっています。
政府内部でもなにやら陰謀の動きが・・・

ナサニエルは情報大臣になっていて、政府の中心人物。
権力を欲しているのは相変わらずで、よりいやみな感じになっています(予想できたことだけど)
でも自分のせいでキティが死んでしまったと思い、時々良心が痛んでいる様子です。

バーティミアスはいつまでたっても解放してもらえず、成分はボロボロで以前の力はほとんど残っていない状態。
口調はあいかわらず威勢がいいけれど、弱っている姿がなんとも痛々しくてかわいそうになりました。

生き残ったキティはロンドンに潜伏していて偽名を使いこなしながら、魔術師の助手をしてある計画に向けて準備を進めています。

バーティミアスが好んで変身する以前の主人プトレマイオスとの関係も次第に明かされます。
プトレマイオスバーティミアス(当時レカイト)の信頼関係が強固な理由も分かります。
そのプトレマイオスの著書が今回の大きな鍵になっていました。

キティの活躍もさらに光っていました。
負けん気の強い性格と絶対生きのびてみせるという気迫が伝わってきて、最初から比べるとますます素敵になったキャラクターだと思いました。

そしてナサニエルも、後半はすごくよかった!
バーティミアスとのかけあいも1巻の感じが戻ってきたようでした。
ラストはかなり切ないものがあったけれど、スパッと終わって気持ちよかったです。
ナサニエルの良心が最後にはっきり見えたのもよかったと思います。
分厚い3部作だったけれど、十分楽しみました。

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ときわ姫 > 私もこの終わり方は、とても良かったと思います。こういう終わり方だったからこそ、感動がありました。 (2006/04/12 17:33)
すもも > トントンさん、読まれましたね♪ごくろうさま〜。友人が「図書館に三巻しかなかったから、先にこちらから読んでもいい?」とメールがありました。「それだけは、ぜった〜い止めて」と阻止しました(笑)一年に一巻づつ、完結まで三年かかったわけですが、最後まで読んだかいがありました。 (2006/04/13 09:18)
トントン > ときわ姫さん、そうですよね〜色々なラストが予想できたけど、この切ない終わり方私も良かったと思います。泣くまではいかなかったけれど感動しました。
>すももさん、分厚かったけれど存分に楽しめてよかったです。お友達先にメールで相談してくれてよかったですね。最終巻からだとほんともったいない!私もぜった〜い阻止です(笑) (2006/04/13 13:24)