はぴの本棚

2003年からの読書日記

星の王子さま (集英社文庫)作者: Antoine de Saint Exup´ery,アントワーヌ・ドサン=テグジュペリ,池澤夏樹出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/08/26メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 43回この商品を含むブログ (190件) を見る

(229)
池澤夏樹新訳版です。
星の王子さま』は子どもの頃から実家にあって、(内藤濯訳)これまで読もう読もうと思いつつ、途中断念ばかりでした。
たしかウワバミのところを読んだところくらいでやめていたような(笑)
子ども心に単調な感じがしたのと難しそうな雰囲気もあったからかなと思います。

大人になってもなかなか手が出せなかったのは、哲学的な解釈が多いと思い込んでいたからかな?
でも新訳がたくさん書店に並んでいたのをきっかけに手に取ることができました。
堅苦しいイメージがあったのに読んだら全然そう思わなかったのは不思議。
それに結末があんなに悲しいものだったなんて知りませんでした。
文章はそう多くないけれど心に響く言葉がいくつもありました。
すらすら読めてしまうんですが、正直言って難しくて分からない部分も多かったです。
今回星3つというのはそういうことです。
何度も何度も読み返していくうちに深く沁みこんでいく予感がします。
その時々で違う印象や感想を持つかもしれない物語だと思いました。

王子さまは少年というくらいだから子どもの設定なんだろうけれど、
読んでいるとすごく大人みたいに感じました。

感想を書くのはとっても難しいです。
淋しくて夕日を見る王子さまの話やバラの話、小惑星の不思議な人たちの話、蛇との出会いなど印象に残った場面はいくつもあるけれど、やっぱりキツネと出会うところが一番好きです。

キツネの有名なセリフ「ものは心で見る。肝心なことは目では見えない」は、読む前からなんとなく知っていたけれど、通して読むとより深く分かった気がしました。

初めて出会った二人が少しずつ心を通わせていくところで、飼い慣らすという表現が出てきますが、それはその人が心をかけることかなと思いました。
心をかける出会いだからこそ悲しい別れがあるけれど、出会ったことはそれ以上に大切なことだし、素敵なことだと思いました。

内藤さんの方を読んでいないので比べようがありませんが、新訳ではウワバミがボアになっていたのは気付きました。
でもウワバミもボアもよく分からないんですが・・・
話し言葉もきっと変わっているんでしょうね。
いつか読み比べてみたいと思います。

                                                                                                                                                              • -

ケイ > トントンさん、こんにちは〜2006年もよろしくお願いします。。
星の王子さま、新訳が出ていたんですね。ちいさな星にすむ王子さま。大分前に読んで、内容がおぼつかないのですが、さびしげな世界に詩的なものを感じたのを覚えています。何度も読んでいるのに。。割合、覚え難い作品なんですよね。。この作品、深読みしないで、、楽しんでよめたらいいですよね。詩集のように幻想的で。。私もまた読んでみたいです。。 (2006/01/10 18:50)
トントン > ケイさん、こんばんは。今年もよろしくお願いしますね♪ケイさんは以前読んだことがあるんですね。私は途中断念ばかりで今回やっと読めました。そうなんです、さびしげな世界・・・私の想像していた以上に寂しい感じがしました。短くてすぐ読めちゃうからつい深読みしそうになりますが、楽しんで読めるのが一番ですよね。再読するたびに発見があるような感じがしました。ケイさんの再読した感想もまたお聞きしたいです。 (2006/01/10 22:29)
カルミア > トントンさん、こんばんは。私もやはりウワバミのところくらいでやめていたような気がします(笑) 難しいような感じがしていましたけど、大人になった今、また読んでみたいなと思います。
>何度も何度も読み返していくうちに深く沁みこんでいく  そういうの、いいですね♪ (2006/01/11 20:19)
キイロイトリ > トントンさん、こんばんは。とっても有名な作品で、気になっています。池澤夏樹さんの訳なんですね。ちょっと難しいのかしら。いつかチャレンジしたいですね♪ (2006/01/11 20:23)
ぱせり > わたしも好きな本です。王子さまが姿を消してしまった砂漠の絵が切なくて美しくて、大好きです。
わからないところはいっぱいあるんですけど、好きです♪ (2006/01/12 14:31)
トントン > カルミアさん、こんばんは♪カルミアさんもウワバミででしたか(笑)そうそうなんだか難しい感じがしちゃうんですよね。きっと大人になった今なら大丈夫だと思いますよ。カルミアさんの感想もお聞きしたいです。
キイロイトリさん、こんばんは♪私も有名だけどなかなか手が出せないできたんですが、やっと読めました。池澤さんの他にもいくつか新訳が出てたと思いますよ。キイロイトリさんもいつか読んでみてくださいね!
>ぱせりさん、こんばんは♪王子さまが姿を消してしまった砂漠の絵・・・いいですね。文章も素敵だけど絵もなんともいえない味がありますよね。私も分からない部分がたくさんありました。でも好きだな〜って思えたのでよかったです。何度も読み返すうちに分からないところが減っていくのか、それとも逆に増えていくのか?興味ありますね^^ (2006/01/12 22:40)
すもも > わたしも子どもの頃読んだきりなのですが、トントンさんの日記を読んで、もう一度読み返してみたくなりました。今度は、なにを見つけるか興味あります。 (2006/01/13 10:14)
トントン > すももさんは子どもの頃に読まれてるんですね。私は断念ばかりだったのでうらやましいです。すももさんの再読しての感想ゆっくり待ってますね! (2006/01/13 23:39)
青子 > トントンさん、お久しぶりです。「星の王子さま」(内藤訳)は大好きな本です。キツネのところ私も大好きです。少しずつ少しずつ時間をかけて友達になっていくその過程がとっても大事なんだと思います。そして、バラの花も。何百何千バラがあっても、王子さまのバラの花とはこの世にたった一つだけ。とてもいいエピソードが沢山詰まっていますね。こちらの新訳は読んでいませんので、いつの日か手にとってみたいです。 (2006/01/16 17:04)
トントン > 青子さん、お久しぶりです♪青子さんは内藤訳を読まれてるんですね。キツネのところは有名なので読む前になんとなく聞いたことがありましたが、実際読んでみるとますます素敵な場面だと思いました。
>少しずつ少しずつ時間をかけて友達になっていくその過程がとっても大事・・・
私も青子さんの言葉に同感です!短い中にもいいエピソードばかりで印象に残る本になりました。私も内藤訳いつの日か手にとりたいと思います。 (2006/01/16 21:27)