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2003年からの読書日記

ビタミンF作者: 重松清出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/08メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (41件) を見る

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母から借りました。初重松さんです。
この作品で直木賞に選ばれたのはなんとなく知っていましたが、その当時は全然重松さんの名前を知らなかった私です。
本プロで重松さんの波が来ている今、読めてよかったと思います。

収められている短編は7つ。

ゲンコツ
はずれくじ
パンドラ
セッちゃん
なぎさホテルにて
かさぶたまぶた
母帰る

どの作品も素敵なのですが、特に印象に残ったのは、「セッちゃん」と「かさぶたまぶた」でした。
自分が女の子を育てているのもあるからか、この二つは、将来のことを疑似体験しているような気持ちになりました。
重松さんの話はとてもリアルなんだけれど、やさしさがあるんですね。
そこがすごく魅力だなと思いました。

7つの短編どれにも30代後半から40代の男性が登場します。
子どもとの関係も難しくなってくる頃だし、年老いた親、夫婦関係、仕事のことで悩んだり・・・色々大変な年代だと思います。
自分が女性だし、登場する男性の年代も少し先なので、最初の方はピンと来なかったのですが、男の人の気持ちってこんな感じなのかなと思いながら読むことができました。

どの話も最後に救いがあり、光が見えるような終わり方がいいです。
途中ハラハラしても安心して読むことができました。

重松さんはあとがきで、「ひとの心にビタミンのようにはたらく小説があったっていい〜」と書いていて、また「読み物の書き手として畏れながらも信じつづけていくものは、「お話」の力しかないんだろうな、・・・」とも書いていました。

まだこの作品しか読んでいませんが、ずっと小説を書き続けている重松さんは、きっと今でも「お話」の力を信じている気持ちなのだろうなと思いました。
読書が大好きな私もその力を信じている一人なのかもしれません。
たくさんの作品があるのでこれからも少しずつ読んでいきたいです。

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りよ > こんばんは!読まれたんですね〜。
私も「セッちゃん」は印象的です。一番辛かったですが。母親の目線で読まれるとまた一味二味ちがうのでしょうね。
私も重松さん、もっと読んで行きたいと思いました。
(2006/01/17 00:50)
ゆんゆん > トントンさん、こんにちは。私も「セッちゃん」が心に残っています。読みながら涙があふれてきたのを覚えています。それから「お話」の力を私も信じているのかも・・・ラストに少しでも希望があるからでしょうか?私も重松さんの作品今年は読んでいきたいと思っています (2006/01/17 10:49)
EKKO > トントンさんもついに重松作品ですね〜私も昨年から読み始めたのですが、どの本も心に深く沁みてきますよ〜いじめとか、暗いテーマもありますが、重松作品の少年少女は前向きなところがとても好感を持てます。「きよしこ」「エイジ」も良かったです。 (2006/01/17 17:17)
トントン > りよさん、こんばんは♪重松さんの本を読むのは今年の目標だったので早く達成できてうれしいです。「セッちゃん」印象的でしたね。私もこれは読み進めるうちにどんどん辛いなあと思ってしまいました。まだ母親といっても新米なんですが何年か前に読んだらまた違った印象になったのかなとは思いました。これからも重松さんの作品を読んでいきたいです。
>ゆんゆんさん、こんばんは♪ゆんゆんさんも「セッちゃん」が心に残ってるんですね。私もいつの間にか涙ぐんでいました。どれもラストに希望があるのがとてもよかったですね。「お話」の力の話、すごくいいなあと思いました。
>EKKOさん、こんばんは♪はい!ついに皆さんの仲間入りができました。どの本も心に深く沁みるんですね。前向きな少年少女というのもいいですね。「きよしこ」「エイジ」ぜひ読みたいと思います。 (2006/01/17 21:31)
こしまこ > こんにちは。この短編集はよかったなー。もう一度読み直したいです。 (2006/01/19 00:05)
トントン > こしまこさん、こんばんは♪こしまこさんもお気に入りなんですね。私は初重松さんだったのですが、心に響くいい短編集だと思いました。再読もいいですよね。 (2006/01/20 21:37)
ほっそ > こんにちは。訪問させていただきました。
皆さんのお気に入りの作品もわかってうれしいです。またいらしてね。 (2006/02/07 11:11)
トントン > ほっそさん、こんばんは。こちらにもありがとうございます♪重松さんの作品はたくさん出ているので、皆さんのおすすめを聞くととても参考になりますよね。私も少しずつ重松作品を読み進めていきたいと思います。またほっそさんとお話できるのを楽しみにしてますね。 (2006/02/07 22:11)