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2003年からの読書日記

ミラノ霧の風景 (白水Uブックス)作者: 須賀敦子出版社/メーカー: 白水社発売日: 1994/09メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (10件) を見る

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ずっと読みたいと思っていた須賀敦子さん。
イタリアで暮らしていた日々を振り返ってのエッセイです。

静かで落ち着いた文章を書く人だなというのが第一印象。
それに日本語の表現がなんとも上品で美しいです。
イタリアで翻訳の仕事をしているところから来ているのだと思うけれど、言葉を選んで大切にしている感じが文章から伝わってきました。

難しい漢字も多く使われていて、自分の知識のなさを感じました。
何て読むんだろう?と思うものがけっこうありました。
片仮名の地名や名前もたくさん登場して読むのは大変でしたが、イタリアの空気を感じられたような気がしてよかったです。

亡くなった夫の思い出、友人・知人とのふれ合い、イタリアのそれぞれの町について、文学、仕事・・・
多くのことが綴られていましたが、特に印象に残ったのは時々出てくる夫のエピソードと文学のこと。

『インド夜想曲』はぜひ読みたいと思いました。

残念だったのはページが途中で終わっていたこと。
破れた形跡はないので落丁なのかな?
最後の章「アントニオの大聖堂」が200Pで切れていました。
目次にはあるあとがき(215P〜)もなし(涙)
公民館で借りたんだけれど、返す時に言った方がいいかも。

また何年か経ってじっくり再読したいエッセイです。
将来年齢を重ねた自分が再読して何を感じるのか楽しみです。


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雨あがり > こんにちは。私も10年、20年後にまた読み返してみたいと思う本です。トントンさんが読まれた本は残念なことに落丁本だったのですね、、出来る事なら私の手元にある本をお貸ししたいくらいです。。 (2005/10/05 10:47)
ぱせり > トントンさん、わたしも初めての須賀敦子さんでした。難しいですよね。でも、落ち着いた美しい文章ですよね。今はまだ、この本だけでとまっていますが、また読んでみたいと思います。本が途中までだなんてそれはあんまりですね。ひどい。 (2005/10/05 14:17)
トントン > >雨あがりさん、こんばんは。じっくり何度でも読み返したい本ですよね♪最後まで読みたかったですよ〜。雨あがりさんはお持ちなんですね。ご近所だったらぜひお借りしたいところです^^落丁は残念だったけれど、雨あがりさんのやさしい言葉にうれしくなってしまいました。
>ぱせりさんもこれが初須賀さんだったんですね。読んでて難しいところが多かったんですが、とても素敵な文章だなと思いながら読みました。公民館に返しに行った時に落丁報告してきましたよ。途中までなんて本当にあんまりですよね><
(2005/10/05 18:24)
よう > トントンさんこんにちは♪久しぶりに遊びにきました。ミラノに住んでみたいと、(というかイタリアに住んでみたいと)いつも思います。だから、こういう本に出合えた瞬間は私にとって至福のときです。教えてくださってありがとうございます☆ (2005/10/06 13:20)
ケイ > こんにちは〜トントンさんの読書、いいですね〜なんだか、贅沢な時間と言う感じだわ。。須賀敦子さんは、一度は読みたい一人です。。それにしても、落丁、残念ですね。本を管理するのって大変だけど、注意して欲しいなあ。ミラノ、魅力的ですよね。ようさん。(先レス失礼。。)ほんとに。地図を見て、美術館の多さに驚きました。行ってみたいなあと思える街ですよねぇ。トントンさん、またね♪ (2005/10/06 16:17)
トントン > >ようさん、こんばんは♪ミラノ、私も名前だけで憧れてしまいます。できることなら一度住んでみたいですよね。須賀さんの他の作品もイタリアが登場するみたいですよ。私もこれから少しずつ読みたいと思っています。ようさんもぜひ^^
>ケイさん、こんばんは♪育児の合間になんとか時間を作って読んでます。贅沢な時間になってるかな?須賀敦子さんの名前は本プロで知ったのですが、読めてよかったです。読んでいて難しいところが多々あったのですが、ミラノの空気を感じることができましたよ!ミラノや海外の有名な美術館めぐりもいいですよね〜考えるだけでうっとり^^落丁すごく残念でした。今度こそちゃんとした本で最後まで読みたいです。 (2005/10/07 20:59)
カルミア須賀敦子さん、1冊か2冊くらい、読んだか読みかけたのがありました。この本だったかな? 一度じっくり読んでみたい作家さんです♪ 遅くなりましたが、200冊おめでとうございます。 (2005/10/24 19:59)
トントン > カルミアさん、お祝いメッセージありがとうございます♪次は300冊目指してマイペースで頑張りますね。須賀敦子さんの作品はまさにじっくり読むのがぴったりだと思います。読書の秋だし、カルミアさんもいかがですか? (2005/10/25 20:55)