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2003年からの読書日記

闇の守り人 (偕成社ワンダーランド)作者: 上橋菜穂子,二木真希子出版社/メーカー: 偕成社発売日: 1999/01/28メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (49件) を見る

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守り人シリーズの2作目です。
女用心棒で短槍使いの名人バルサが、生まれ故郷のカンバル王国に戻る場面から物語が始まります。
<闇の守り人>ヒョウルが住まうという洞窟を通る途中、ヒョウルに襲われているカッサとジナの兄妹の命を救います。

バルサは幼い頃、カンバル王に父を殺され、父の親友のジグロに連れられ、逃亡の旅を続けてきました。
父を殺した王は亡くなり久々に故郷に戻ってきたのですが、ジグロは巧妙に汚名を着せられていて、新たな陰謀が深いところでまだ続いていました。
ジグロの汚名を晴らしたいバルサですが、命を狙われることになってしまいます。

今回もバルサはとてつもなく強いです!
生まれ故郷が舞台なのでバルサの過去が詳しく分かります。
不思議な生き物も色々登場して楽しませてくれます。
闇がテーマなのでちょっと暗さや重さが増した感じです。

陰謀がどんどん膨らんでいく過程で嘘に嘘を重ねていく場面があり、カッサが大人の誰を信じて良いのか分からず悩むのですが、ジナの「〜自分がみたり感じたりしたことから、判断したいの。」
という言葉で気分がすっきりするところがとても印象に残っています。

あとバルサが後半ヒョウルとの戦いで心の底でわだかまっていた長年の思いをぶちまける場面。
バルサの辛さ・苦しさが伝わってきて涙が出そうになりました。

かなりこの物語が好きなので星5つつけたいところですが、『精霊の守り人』のインパクトよりは弱かったので4つにしました。
シリーズが続くと面白さが失われる物語もあるけれど、守り人シリーズはずっと安定して楽しめそうです。

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ときわ姫 > 守り人シリーズのファンが増えて、嬉しいです。もっと読んでくださいね。 (2005/04/01 15:15)
カリン > 守人シリーズ大好きでした。息子が読んでいて私もはまったのですが子どもとは違う視点で楽しめたと思います。 (2005/04/01 16:24)
まゆ > 私はこの巻がとっても好きです。バルサお気に入りなので。このシリーズはハズレなしで、全ておもしろかったのですけどね。次作もぜひ! (2005/04/01 19:20)
北原杏子 > 私もこの巻は大好きです。まゆさんと同じ理由で・・・。4月下旬に守り人シリーズの最新刊が出ますね。『蒼路の旅人』予約しました。楽しみです。 (2005/04/01 22:34)
トントン > ときわ姫さん、今回もとてもよかったです。バルサ本当に強くてかっこいいですよね。読み続けていきたいと思います。
カリンさん、息子さんが先に読んでいたんですね。親子で感想を話し合えるのがうらやましいです。私も将来娘と好きな本を読み合って意見交換したいと思います。
まゆさん、バルサの過去が詳しく語られていて私もとても好きな巻になりました。まゆさんの日記も拝見したのですが時々タンダのことを思い出すバルサがかわいかったですね。
北原杏子さん、最新刊楽しみですね!私は図書館で借りると思いますがぜひ読みたいです。 (2005/04/02 11:49)