はぴの本棚

2003年からの読書日記

花の魔法、白のドラゴン作者: ダイアナ・ウィン・ジョーンズ,佐竹美保,田中薫子出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2004/08/29メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (21件) を見る

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続けてジョーンズさんの本です。
これは『星空から来た犬』とは違い、読みながら頭の中がぐちゃぐちゃになってました。
まさにジェットコースター!
登場人物は多いし、異世界が多重構造になってて展開についていくのが大変。
読んでいて、この人こっちの世界ではどうだったかな?と読み返したりしてました。
でも混乱するこの感じ、とっても疲れるけど嫌いじゃないんです。
続けて読むのは大変なので、少しずつジョーンズ作品を読みたいと思いました。

舞台はイギリスによく似た世界ブレスト。
異世界の魔法のバランスを保っている大事な世界です。
そこに住む宮廷付き魔法使いの娘ロディは、国中の魔法を司るマーリンらが陰謀を企てているらしいと知りなんとか大人たちに知らせようとしますが、信じてもらえず・・・
自分の力で立ち向かおうと決めたロディは幼なじみの少年グランドと行動を始めます。
古の魔女の花の魔法を受け継いだロディ、ロディの章と並行して地球に住む少年ニックの話も進んでいきます。

最初は全然関係なかった二人がいつの間にか深くかかわっていきます。
お互いの印象が全く違うのも面白かったです。
双子のイジーたちやヤギや象の登場もなかなかユニークでした。

イギリスではマーリン伝説はよく知られているようですが
私はマーリンというのを聞いたことがあるくらいでさっぱりでした。
これをきっかけにアーサー王伝説やマーリン関係の本に興味を持ちました。

佐竹美穂さんの絵も素敵ですね。
表紙もですがロディとニックのマークが圧巻!とっても細かいです。
ロディとニックの章でマークが違うのはイギリスの本もそうだと思っていたのでびっくりしました。
日本のオリジナルで、イギリスでは書体を変えて表しているとの事。
本文中ではとても小さいマークですが、見返しに原寸大で載ってるのを見るとロディとニックの特徴を表したアイテムが使ってあり、佐竹さんって素晴らしいなと思いました。

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ときわ姫 > 私もあの小さなマークにあれほど凝っているのを見て、佐竹さんはそういうことが本当に好きなんだなと感動しました。 (2005/03/10 16:26)
すもも > 読まれたのですね。お疲れ様でした。イギリスの伝説と異世界の物語とSFぽさと・・・。なんだか、ごった煮のようなお話でしたが、楽しかったです。ジョーンズさんには、佐竹さんって、ワンセットで頭にインプットされてしまってます〜。 (2005/03/10 17:22)
北原杏子 > 私も早く読みたいです! 他の本を読んでいるのでなかなかこれへたどり着けないのですが。ジェットコースター状態のジョーンズ本、早く堪能したいです。 (2005/03/11 00:13)
トントン > ときわ姫さん、あとがきを読んでから見返しのマークをじっくり見たのですがやっぱりすごいですね!物語はもちろん絵も楽しめる作品でした。
すももさん、色んな要素が詰め込まれた一冊で堪能しました。想像以上に疲れましたが楽しかったです。佐竹さんはジョーンズさんの作品に多数絵を描いてるんですよね。他の作品でも佐竹さんの絵が見られると思うと楽しみです。
北原杏子さん、私も読みたい本があって他の本を読んでいる時は「早く消化して次に行きたい!」って思うんですよ。北原杏子さんの感想UPも楽しみに待ってますね。 (2005/03/13 21:38)